Googleは8月12日(日本時間)、スマートフォンの新モデル「Pixel 11」シリーズを発表した。同日から予約を受け付け、8月20日に発売する。販売はGoogle ストアに加え、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルからも行われる。また、今回から初めて、一部の量販店においてSIMフリーモデルが購入できるようになる。
この記事では、Pixel 11/11 Pro/11 Pro XLの3機種が、1年前のPixel 10/10 Pro/10 Pro XLから何が変わったのかを、公表されているスペックをもとに整理していく。なお、折りたたみの「Pixel 11 Pro Fold」も発表されているが、ターゲットやカテゴリーがストレートタイプのスマートフォンとは大きく異なるため、今回は対象から外している。
シリーズ共通の進化はTensor G6と「Gemini Intelligence」
Pixel 11シリーズ3機種に共通する変更点は、プロセッサが「Tensor G5」から「Tensor G6」になったことだ。Googleの説明によると、Tensor G6はCPU性能を引き上げてWebブラウジングを25%高速化し、アプリの起動速度を15%向上させたとのことだ。TPUの計算能力は50%高まり、最新のGemini Nanoモデルと連携することで、オンデバイスAIタスクを最大3.5倍高速に処理しながら、エネルギー消費量は最大3.5分の1に抑えるとしている。製造プロセスはTSMCの3nmだ。
セキュリティプロセッサは「Titan M2」から「Titan M3」に更新された。OS/セキュリティ/Pixel Dropのアップデート提供期間は7年で、前世代から変わっていない。プリインストールされるOSはAndroid 17で、Pixel 10シリーズのAndroid 16から1世代進んだ形だ。
ソフトウェア面では、AIアシスタント機能「Gemini Intelligence」を軸にした新機能が追加された。動きのある被写体を1タップで自動撮影する「マジックキャプチャー」や「ナチュラル」「シャドー」などから選べる「カメラスタイル」、テレプロンプターやストーリーボードを備えた「クリエイター スイート」などが並ぶ。
Pixel 11とPixel 10:最小ストレージが256GBになり、価格は下落
標準モデルのPixel 11は、本体サイズは72(幅)×152.8(高さ)×8.6(厚さ)mmで、Pixel 10と完全に同じだ。ただ、全く同じというわけではなく、背面のカメラバーの出っ張りはPixel 10と比べて薄くなっているようだ。重量も204gから197gになり、7g軽くなっている。
カラーバリエーションはFrost、Pistachio、Hibiscus、Obsidianの4色。Pixel 10のIndigo、Frost、Lemongrass、Obsidianに対し、FrostとObsidianが継続、PistachioとHibiscusが新たに加わった形だ。
ディスプレイは6.3型のActuaディスプレイで、解像度は1080×2424ピクセル、422ppi。リフレッシュレートは60〜120Hz、最大輝度2000ニト(HDR)、ピーク輝度3000ニトとなっている。これらの項目はPixel 10と全て同じ値で、ディスプレイについては世代間の差がない。
プロセッサはTensor G6になったが、メインメモリは12GBでPixel 10から据え置きだ。一方でストレージ構成は128GB/256GBから256GB/512GBに変わり、128GBモデルが姿を消した。
バッテリー容量は4970mAhから4985mAhになった。標準値で15mAhの増加なので、実用上の差はほぼないだろう。駆動時間の公称は30時間以上で変わっていない。
充電に関しては、有線は30W以上の充電器で約30分に55%まで充電できるという点は据え置きだが、ワイヤレス充電(Pixelsnap)はQi2認証の最大15WからQi2.2認証の最大25Wに引き上げられた。
カメラを比較すると、広角は4800万画素/F1.70で画素数もF値も変わらないが、センサーサイズが1/2型から1/1.56型に大型化し、光の取り込み量が56%向上したとのことだ。一方、超広角は1300万画素/F2.2/1/3.1型、望遠は1080万画素/F3.1/1/3.2型の光学5倍で、いずれもPixel 10と同じ仕様だ。なお、超解像ズームの最大倍率は20倍から30倍に伸びているが、これは望遠側のセンサーが強化された結果ではなく、デジタル処理側の改善によるものだ。
インカメラは1050万画素/F2.2/95度で据え置き。通信面もWi-Fi 6E、Bluetooth v6で変わらず、UWBは前世代同様に搭載されない。
価格は、256GBモデル同士で比較すると14万3900円から13万6800円になり、7100円安くなった。ただしシリーズの入り口という意味では、12万8900円(128GB)から13万6800円(256GB)になったので、7900円上がっている。容量あたりの単価は下がったが最低価格は上がった、という見方が正確だろう。128GBで足りていた人にとっては値上げに映るはずだ。
Pixel 11 Proと11 Pro XLは何が変わった?
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