米宇宙企業スペースXは8日、米国内で地上の携帯電話通信に使う周波数帯を取得すると発表した。同社の衛星通信網「スターリンク」と地上の通信網を組み合わせ、米国で携帯電話事業への本格参入を目指す。
「プラチナバンド」取得の契約
スペースXは、米投資会社グレイン・マネジメントが保有する800メガ・ヘルツ帯の周波数帯を取得する契約を結んだ。取得額は明らかにしていない。グレインは8月に米通信大手TモバイルUSから、この周波数帯を取得していた。
800メガ・ヘルツ帯は日本で「プラチナバンド」と呼ばれる周波数帯で、電波が障害物を回り込み建物内にも届きやすい特徴がある。スターリンクが苦手とする屋内での接続を補完し、都市部などでも途切れにくい通信サービスの提供を目指す。
マスク氏「最後のピース」と投稿
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は8日、X(旧ツイッター)に「スペースXが米国全土で携帯電話サービスを提供するために必要な最後のピースとなる」と投稿した。
通信大手の株価が急落
強力な競合相手となり得るスペースXの発表を受け、8日のニューヨーク株式市場の時間外取引では、AT&Tやベライゾン・コミュニケーションズなど通信大手の株価が軒並み急落した。