中国BYDの軽EV「ラッコ」試乗、元日産技術者が評価「安っぽさがない」
中国BYDの軽EV「ラッコ」試乗、元日産技術者が評価

中国の電気自動車(EV)最大手BYDが、日本の軽自動車市場に参入した。7月28日に発売した軽規格のEV「RACCO(ラッコ)」を、日産自動車でEV開発に携わった技術者とともに試乗し、その実力を探った。

元日産技術者が試乗「トルクがあり、もたつく感じはない」

9月下旬、神奈川県内でラッコのハンドルを握った元日産のエンジニア、矢島和男さんは「トルク(回転力)があるので、スッと走り出して、もたつく感じはない」「ロードノイズ(騒音)が抑えられていて、車内でも会話がしやすい」と印象を語った。矢島さんは日産時代、世界初の量産EV「リーフ」の初代モデルの電池開発を担当した人物だ。

助手席には、日本の販売会社BYDオートジャパンの商品企画部長、田川博英さんが座った。田川さんも日産出身で、軽自動車「デイズ」の商品企画などを経験。2025年にBYDに移り、ラッコの市場投入の統括役を任されている。記者2人も後部座席に座り、神奈川県内を1時間ほど走行した。

重心の低さと重厚感を評価、日産「サクラ」との比較も

緩やかなカーブでアクセルを踏んでスピードを上げても、車はふらつかなかった。矢島さんは「これだけ背が高い車だが、重心が低いので大きくロールする(車が傾く)ことはない」と評価する。軽自動車にしては重厚感のあるつくりも好印象だといい、「ステアリングは軽くなく、しっかり感がある」と話す。

強度の高い「高張力鋼板」と呼ばれる部材を多用した車体については「ドアを閉めると密閉感がある。昔の軽自動車のような安っぽさがない」と述べた。一方、日産の軽EV「サクラ」との比較も行われたが、詳細は記事後半の試乗動画で確認できる。