三重高校、8年ぶりの因縁対決 大阪桐蔭との2回戦に挑む
第98回選抜高校野球大会に出場している三重高校(松阪市)は、大会8日目の3月26日、第3試合(午後1時半開始予定)で大阪桐蔭高校(大阪)との2回戦を迎えます。これは2018年大会の準決勝、さらに2014年夏の決勝でも敗れた因縁の相手との再戦となります。8年ぶりの対戦に、かつての主将で現在社会人野球のパナソニックで活躍する定本拓真投手(25)が「失敗を恐れず、自分たちの野球をしてほしい」と熱いエールを送っています。
2018年準決勝の記憶 163球の力投とサヨナラ負け
定本投手が出場した2018年の大阪桐蔭は、根尾昂選手(中日)や藤原恭大選手(ロッテ)ら高卒で4人がプロ入りを果たしたスター集団で、春夏連覇を達成した強豪でした。そんな高校野球界の「横綱」との一戦について、定本投手は「野球人生で一番印象に残っている試合」と振り返ります。
試合は定本投手が先発し、三重高校が9回まで2対1でリードを守りました。しかし土壇場で追いつかれ、延長12回にサヨナラ負けを喫しました。「あの代の大阪桐蔭はスターぞろいで、スタンドの声援に飲まれてしまった」と当時を語ります。それでも163球を投げ、最後までマウンドに立ち続けた姿は多くのファンの記憶に刻まれました。「いい投球をして、自分の名前を売ることができた」と、その後の野球人生にも大きな影響を与えた一戦でした。
8年ぶりの出場 初戦を分析し「自分たちの代と似ている」
三重高校は8年ぶりの選抜出場となりました。定本投手は23日の佐野日大高校(栃木)との初戦をライブ配信で確認していました。「長打はなかったが、単打でつなぐ野球で自分たちの代と似ている気がする」と分析します。粘り強い野球スタイルに共通点を見出しているようです。
次戦が大阪桐蔭と決まり、かつてのチームメイトやOBたちの間でも話題が沸騰しています。定本投手は「同じ高校生なのでそこまで差はないはず。三重高らしさを出して勝ってほしい」と力を込めて語りました。因縁の相手に対して、過度な畏怖ではなく、自らの野球を貫くことの重要性を強調しています。
OBからの期待 「三重高らしさ」を発揮せよ
定本投手のエールは、単なる激励を超え、後輩たちへの具体的なアドバイスとして受け止められます。2018年の経験から、強豪相手でも「自分たちの野球」を貫くことの大切さを痛感しているからです。三重高校の選手たちは、この言葉を胸に、甲子園のマウンドで実力を発揮しようとしています。
大阪桐蔭は依然として強豪ですが、定本投手が指摘するように「同じ高校生」同士の戦いです。過去の因縁を乗り越え、新たな歴史を刻むことができるか、全国の高校野球ファンが注目しています。松阪市から甲子園にかける夢と誇りが、この一戦に凝縮されているのです。



