MLB、サラリーキャップ導入を提案
米大リーグ機構(MLB)は28日、選手会との新労使協定締結に向けた交渉において、選手の報酬総額に上限を設ける「サラリーキャップ」の導入を提案した。これに対し、選手会は声明を発表し、「球団価値を最大化するための策略であり、その代償を払わされるのは過去、現在、未来の選手たちだ」と強く反発している。現行の労使協定は12月1日に失効する予定で、交渉は難航を極める見通しだ。
具体的な提案内容
AP通信によると、MLBは2027年シーズンの年俸総額の上限を2億4530万ドル(約390億円)、下限を1億7120万ドルに設定する案を提示した。この案に対して、選手会は即座に反対の意を示した。大谷翔平選手らを擁するドジャースは今季開幕時点で年俸総額が4億1520万ドルに達しており、球団オーナー陣は裕福な球団によるスター選手の独占を防ぎ、戦力均衡を保つためにサラリーキャップの導入が必要だと主張している。
過去の経緯と米国主要リーグの状況
MLBがサラリーキャップを提案したのは1994年以来のことである。当時は選手会が7カ月半に及ぶストライキを実施し、90年ぶりにワールドシリーズが中止となる事態に発展した。米国の他の主要プロリーグ(NBA、NFL、NHL)では既にサラリーキャップ制度が導入されており、MLBのみが導入していない状況が続いている。
今回の提案に対し、選手会は強い警戒感を示しており、交渉は長期化する可能性が高い。今後の労使交渉の行方が注目される。



