日本中央競馬会(JRA)は、夏の開催における暑熱対策として、来年から1日のレース数を従来の12から7に減らす方針を固めたことが、28日に関係者への取材で明らかになった。これまで実施してきた競走時間帯拡大は取りやめ、7レース編成では最初の競走の発走が午後3時以降となる。
背景と目的
この措置は、夏の高温下での競走による人馬への負担を軽減することを目的としている。特に、気温がピークに達する時間帯を避けることで、馬や騎手の健康被害を防ぐ狙いがある。
競走時間帯拡大の経緯
競走時間帯拡大は2024年に新潟競馬場で試験的に2週間導入された。第5レース終了後に3時間以上の昼休みを挟み、残りの7レースを実施する方式で、高温時間帯を回避した。昨年は新潟と中京で4週間、今年は両場とも6週間に延長されている。しかし、この方式は運用上の課題もあり、来年からはレース数削減に切り替えることとなった。
具体的な変更内容
来年夏の期間中、1日のレース数は12から7に減少する。削減される計120レースは、他の時期の平日などに振り替えられ、現行の年間総数は維持される。ただし、札幌と函館の両競馬場を使用する夏の北海道開催については、1日12競走を変更しない。
法的な手続き
レースの振り替えには、競馬法施行規則の改定が必要となる。現行規則では、年間36開催で1開催12日、年間日数288日、1日12競走以内と定められている。日数増加には、監督官庁である農林水産省の承認が必要となる。
関係者の声
JRA関係者は「この措置により、夏場の厳しい暑さの中で競走する馬や騎手の負担を減らし、安全な競馬の運営を目指す」と述べている。また、ファンからは「レース数が減るのは寂しいが、馬の健康が最優先」との声が聞かれる。
今後の展望
JRAは今後、農林水産省との調整を進め、規則改定を目指す。また、夏以外の時期に振り替えられたレースのスケジュールについては、詳細が決まり次第発表される予定だ。



