現場からブンブン丸流選手との接し方 フルスイング封じられた体験をもとに
2026年5月28日 17時00分
堀川貴弘
23日のDeNA戦、試合後にモンテルを出迎えるヤクルトの池山隆寛監督=日刊スポーツ
神宮球場のわきにあるクラブハウスから室内練習場へ行く道すがら、東京ヤクルトスワローズの池山隆寛監督はファンから声をかけられる。
「頑張ってください」という激励に、監督は「頑張りましょう」と言葉を返す。
還暦にして現場のトップについた池山監督は、選手やスタッフだけでなく、ファンも、そして報道陣までも元気づける。そんな力がある。
監督就任時に「対話」「笑顔」「元気」をテーマにあげた。失礼ながら、およそプロ野球の監督としては具体性のない題目と感じたが、あに図らんやチームは快進撃。
開幕3戦目の朝には早くも声が出なくなるほど、ベンチから叫び続けた。40試合以上を消化した今も松元ユウイチ・ヘッドコーチらと肩を組み、選手たちを鼓舞している。
試合中、機を見てマウンドにも足を運ぶ。選手は「監督が率先して声を出しているから、ベンチが活気づく」と口をそろえる。
5連勝で開幕したチームはその勢いのまま、転がり続けている。
史上最年少で三冠王に輝いた池山監督は、現役時代にフルスイングが封じられた悔しい経験を持つ。その体験を基に、選手には思い切りプレーする自由を与えている。若手がミスをしても叱るよりも、次への挑戦を促す姿勢が、チームの一体感を生んでいる。
「選手が伸び伸びやれる環境が大事」と語る池山監督。還暦を迎えた今も、現場で自ら声を出し、笑顔を絶やさない。その姿は、ファンや関係者に元気を与え続けている。



