プロ野球巨人の阿部慎之助監督(47)が5月26日、記者会見を開き、辞任を表明した。前日には長女への暴行容疑で捜査を受けていた。球団事務所で行われた会見では、被害者である長女の手紙を代理人が代読する異例の対応が取られた。この一連の動きについて、危機管理の専門家はどのように評価するのか。
「臆測を防ぎ、一定の理解を得る有効な手段」
危機管理広報を手掛ける「エイレックス」の江良俊郎代表は、次のように分析する。
辞任のタイミングと球団の対応
発覚翌日の辞任は妥当な判断だ。暴力の程度にかかわらず、暴力行為の事実があり、本人が警察で認めている以上、解任されてもおかしくない状況だった。球団が辞任を受理した対応には問題はない。
手紙代読の効果とリスク
球団は迅速に記者会見を開き、その場で長女の手紙を代読した。監督が所属する組織が被害者の声を代弁するのは異例の初動対応ではあるが、長女のコメントを通じて事案の背景を伝えたことで、事実無根の臆測を防ぎ、ファンやスポンサーから一定の理解を得る有効な手段となったと考えられる。
今後の課題:二次被害リスク
今後の最大の課題は二次被害リスクだ。手紙が公になったことで、娘自身がSNSなどで誹謗中傷にさらされる危険性は高い。異例の対応で長女を表に出した以上、球団側には長女を二次被害から最大限守り、サポートし続ける責任がある。
この事件は、暴力行為の重大さと同時に、被害者のプライバシー保護の難しさを浮き彫りにしている。球団の今後の対応が注目される。



