いわきFCの大倉智社長が、5月9日のホーム戦で実施した「常磐地区小学生一斉観戦授業」について、その意義と感動をコラムで綴った。この取り組みは、スポーツによる人・まちづくり推進協議会との連携により実現し、常磐地区の6校から5年生280人が招待された。初の試みであり、子どもたちの熱い声援がスタジアムを包み込んだ。
きっかけはジュビロ磐田の取り組み
大倉社長は、この企画のきっかけとして、ジュビロ磐田が磐田市内の小学5・6年生を招待する「磐田市内小学生一斉観戦」を挙げる。昨季のアウェー戦で実際にその光景を目にし、独特の雰囲気と子どもたちの声援の力を強く感じたという。「地域を挙げた素敵な取り組みだと思い、いわき市の担当者と共に磐田市のノウハウを学びました」と振り返る。その後、地域推進担当を中心に学校や市と地道に調整を重ね、ようやく実現に至った。
子どもたちの声援が生んだ感動
いわきFCの認知度向上やファン創出、そしてプロスポーツチームが地元にある誇りを持ってもらいたいという思いで実施されたこの授業。出迎え時には、いわきのユニホームを着た子どもたちが多く、チームカラーの赤で統一された学校もあり、大倉社長は感銘を受けた。試合中、子どもたちがいわきの応援歌やかけ声に合わせて声援を送る光景には感動し、「精力的に協力してくれた各校の先生やいわき市教委の方々に感謝したい」と述べた。
スタジアムでの体験が生む学びと元気
大倉社長は、スタジアムに来ることで出会い、学び、好奇心、元気が生まれると強調する。「今回参加した子どもたちが何かを感じてくれたことを願います。感じてくれていれば、この取り組みは成功だと思います」と語った。収容人数の制約から招待人数や観戦場所は限られるが、工夫を凝らしながらこの取り組みを広げていきたい意向を示す。将来的には、いわき市全域の小学生が観戦できる日を設けることができれば素晴らしいと期待を膨らませた。
大倉智社長は、川崎市出身、早大商学部卒。現役時代は柏レイソルやジュビロ磐田でFWとして活躍。引退後はセレッソ大阪チーム統括ディレクター、湘南ベルマーレGM、社長などを歴任し、2015年12月から現職。56歳。



