神戸国際大付、延長タイブレイクでサヨナラ負け 夏へのリベンジ誓う
第98回選抜高校野球大会第4日の22日、神戸国際大付(兵庫)は九州国際大付(福岡)との1回戦で、延長タイブレイクの末に3-4のサヨナラ負けを喫した。勝利まであとアウト一つという場面で、左中間への飛球がグラウンドに落ち、勝ちがするりと逃げる劇的な結末となった。
田中翔麻選手の活躍も届かず
同点で迎えた8回に、田中翔麻選手が2ストライクに追い込まれた状況からバットを短く持ち直し、センター前への適時打を放って勝ち越し点を挙げた。しかし、直後に相手に追いつかれ、試合は延長戦へ。11回に1点を奪い再びリードしたものの、その裏に2番手の豊岡速伍投手が逆転打を浴び、逆転サヨナラ負けとなった。
田中選手はこの日、2安打2打点の活躍を見せたが、試合後には「あのボールが落ちた瞬間は絶対忘れない」と悔しさを口にした。昨秋の明治神宮大会決勝で大敗した相手をあと一息まで追い詰めながら、勝利を逃した悔しさを胸に刻み、夏の大会でのリベンジを誓った。
豊岡投手の奮闘と成長の軌跡
豊岡投手は昨夏の兵庫大会で右足の甲を疲労骨折するアクシデントに見舞われた。約1か月の療養を経て復帰後は、人一倍練習に打ち込み、帰宅後には両親の協力を得て近所の公園で毎日2時間近くの練習を重ねた。夕食に加え、寝る前にも母手作りのおにぎりやチャーハンを食べて栄養を補給し、体重を7キロ増やしてパワーを向上させた。
初めての甲子園舞台で力投した豊岡投手は、延長戦まで粘り強く投げ抜いたが、最後の逆転打を許す結果となった。それでも、この経験を糧にさらなる成長を目指す姿勢を見せている。
OBの堀善全さんが応援演奏でチームを鼓舞
試合では、神戸国際大付のアルプス席でOBの堀善全さん(50)が応援演奏に駆けつけた。約35年前から野球部の応援でトランペットを吹き続けており、この日も青木尚龍監督から贈られた半袖のユニホーム姿で熱のこもった演奏を披露した。
好機の場面では、人気テレビドラマ「必殺仕事人」のテーマ曲をソロで演奏し、雰囲気を盛り上げた。堀さんは「秋の神宮大会で敗れた相手。リベンジの試合に、気合が入る」と語り、長年にわたるチームへの深い愛情を示した。
選手たちはアルプス席へのあいさつを終え、グラウンドを後にする際にも、悔しさと次への決意をにじませていた。この一戦は、夏の大会に向けた新たなスタートとなった。



