野球殿堂博物館の図書室がアジア随一の資料を所蔵 司書記者が紹介する知られざる宝庫
野球殿堂博物館図書室 アジア随一の資料を所蔵

野球殿堂博物館の知られざる図書室がアジア随一の資料を所蔵

東京・文京区の水道橋にある東京ドーム。その21番ゲートの右横に位置する野球殿堂博物館は、日本の野球発展に貢献した人々の功績を称え、貴重な資料を保存・展示する専門博物館として知られています。しかし、この博物館内にアジア随一の野球専門図書室が存在することは、意外にも広く知られていません。

司書記者が案内する豊富なコレクション

図書館司書の資格を持つ東京新聞の谷野哲郎記者が、この隠れた宝庫を紹介します。記者自身も野球記事の執筆時に資料探しで頻繁に利用しているというこの図書室は、「国内外を問わず、野球に関する本と雑誌を収集しています」と司書の永沼里菜子さん(33)が説明します。

収蔵資料は約5万冊に及び、その守備範囲の広さが特徴です。

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  • 「公認野球規則」などの公式文書
  • 長嶋茂雄の自伝「燃えた、打った、走った!」
  • 正岡子規と野球の関係を研究した「子規とベースボール」
  • 漫画「アストロ球団」から大谷翔平選手のリトルリーグ時代の作文が掲載されたパンフレットまで

アマチュア野球の連盟史やスポーツ新聞なども所蔵されており、オンラインデータベースで自由に検索できるようになっています。

博物館の歴史と図書室の役割

野球殿堂博物館は1959年に野球体育博物館として後楽園球場近くに設立され、東京ドーム完成を機に現在地に移転。2013年に現在の名称に変更されました。館内には名選手が使用した道具やユニフォームなど、プロ・アマチュア双方の歴史的品々が展示されており、年間来場者は約10万人に上ります。

図書室には一般利用者の他、卒業論文作成のため学生も訪れるなど、研究施設としての役割も果たしています。特に注目すべきは子ども向けサービスで、夏休み期間中には司書が「お悩み相談コーナー」を開設。昨年は97人の子どもたちが「バットの作り方」や「ボールはなぜ曲がるのか」などの質問を持ち込み、自由研究に活用しました。

文化としての野球を伝える使命

「野球という文化をもっと大勢の人に知ってもらいたい。図書室も、そのための努力をしていきたいと思っています」と永沼さんは語ります。図書室は現在、水曜日・金曜日・日曜日の完全予約制で運営されているため、利用を希望する場合は事前の確認が必要です。

この図書室は単なる資料収集の場ではなく、野球文化の継承と普及を目指す教育的施設として、日本のスポーツ史において重要な役割を担っているのです。

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