棋聖戦第5局、芝野十段が101手目を封じて1日目終了 中央の大石の生死が焦点に
一力遼棋聖に芝野虎丸十段が挑む第50期棋聖戦七番勝負第5局は、2026年3月11日午後5時39分、芝野虎丸十段が101手目を封じ、1日目の対局を終えました。消費時間は、黒番の芝野十段が4時間22分、白番の一力棋聖が3時間38分です。
序盤から一転、中央の白を巡る難解な戦い
序盤は穏やかな展開でしたが、やがて中央の白の生死を巡る難解な戦いへと発展し、1日目が幕を閉じました。新聞解説の河野臨九段が、ここまでの展開を振り返ります。
河野九段の解説:「一力さんの白56や白70、72が印象的です。中央の白を逃げ出したので、右辺は軽く見るのかと思いましたが、一力さんは両方逃げだしました。黒73、75と分断されて中央の白は薄くなりましたが、薄いけれども目いっぱい頑張って打つという一力さんの方針はこのあたりから一貫していました。」
さらに、河野九段は白88の出切りについて言及。「穏やかに守る手もありましたが、これではじり貧になるとみたか、あるいは中央のシノギ勝負でいけると思ったのか。このあたりは局後に一力さんの感想を聞いてみたいところです。」と語りました。
一力棋聖が下辺で得をしたため、芝野十段は黒95から中央に襲いかかりました。河野九段は「他にも打ち方はあったと思いますが、潔く取りに行ったのは芝野さんらしいですね。中央の大石を取られてしまうとさすがに大きすぎます。2日目は中央の白の大石の生死が焦点になると思います。」と分析しています。
封じ手予想と今後の展開
以下は封じ手予想です。
- A:AIも推奨していた手で、中央の黒の弱点を守りながら、白の眼形を奪う手です。
- B:上辺からの黒の嫌みを消しながら、白への攻めを継続する手です。
- C:逃げ出そうとする白の出口を止めていく手です。
対局は12日午前9時から再開されます。宿泊先のホテルに戻る芝野十段と、対局会場をあとにする一力棋聖の姿が確認されました。芝野十段の封じ手が入った封筒も注目を集めています。
この対局は、棋聖戦の歴史的な一戦として、囲碁ファンの熱い視線を集めています。2日目では、中央の大石の生死が勝負の鍵を握るでしょう。



