加藤一二三九段に「名誉十段」追贈 初タイトルで最多獲得、将棋界への功績顕彰
加藤一二三九段に名誉十段追贈 初タイトルで最多獲得

加藤一二三九段に「名誉十段」の称号を追贈 将棋界の発展に貢献した功績を顕彰

日本将棋連盟は2026年4月21日、本年1月に86歳で逝去した加藤一二三九段に対して、「名誉十段」の称号を追贈することを正式に発表しました。この栄誉ある称号は、6月6日に東京都渋谷区の将棋会館で開催されるお別れの会の当日付で贈られる予定です。

初タイトルであり最多獲得の「十段」への深い思い

十段は、現在の竜王戦の前身となった「十段戦」(1962年から1987年まで開催)におけるタイトル称号です。加藤九段にとって、この十段は1969年に大山康晴十段を破って獲得した初めてのタイトルであり、棋士生活を通じて獲得した通算8期のタイトルのうち、最多となる3期を保持した特別な称号でもあります。

名誉十段の称号が追贈されるのは、1977年に死去した塚田正夫名誉十段以来、実に約半世紀ぶり2人目の快挙となります。日本将棋連盟は声明の中で、「加藤九段は生涯にわたり将棋界の発展と普及に卓越した功績を残され、常に高みを目指す矜持を示されました」とその業績を称えています。

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特例としての追贈 生前の強い志を顕彰

さらに連盟は、「生前、加藤九段ご本人が十段への強い思いを抱いておられたことに深く敬意を表し、その志を顕彰するため、特例として『名誉十段』の称号を贈るものです」と追贈の理由を明らかにしました。これは、加藤九段が将棋界に残した比類なき貢献と、十段タイトルに対する並々ならぬ愛着を考慮した判断と言えます。

加藤一二三九段は、最年少記録を樹立し、77歳まで現役を貫いたレジェンド棋士として広く知られ、愛称「ひふみん」で親しまれてきました。その死は将棋ファンに大きな悲しみをもたらしましたが、今回の名誉十段追贈は、その偉大な生涯を改めて称える機会となるでしょう。

将棋界では、羽生善治九段や藤井聡太名人をはじめ、多くの棋士が加藤九段の死を悼み、感謝の言葉を寄せています。今回の追贈は、そうした将棋界全体の敬意の表れとも捉えられます。

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