群馬県内企業のリスキリング実態調査、4割のみ実施で課題が明らかに
群馬県は、県内企業を対象に初めて従業員のリスキリング(学び直し)に関する実態調査を実施し、その結果を公表しました。調査によると、企業主体で学び直しに「取り組んでいる」と回答したのは全体の41.5%にとどまり、約半数に当たる48.0%は「取り組んでいない」ことが明らかとなりました。この調査結果は、県内企業におけるリスキリングの普及がまだ限定的であることを示しており、今後の施策の参考とされます。
調査の概要と回答企業の内訳
調査は昨年9月から10月にかけて、群馬県内に本社または主たる事業所を持つ企業を対象にオンラインで行われ、477社から回答を得ました。この調査は、企業のリスキリングへの取り組み状況を把握することを目的としており、県が初めて実施したものです。回答企業の規模や業種は多岐にわたり、県内の企業動向を反映した結果となっています。
リスキリング未実施の企業が直面する障壁
学び直しに取り組んでいない、または分からないと答えた企業からは、その理由として複数の課題が挙げられました。主な理由は複数回答形式で調査され、「対応する人材がいない・推進体制がない」が43.0%、「学習時間を確保できない」が42.3%と上位を占めました。これらの結果から、社内の人手不足や業務の繁忙による時間的制約が、リスキリング推進の大きな障壁となっていることが浮き彫りになりました。
リスキリング実施企業が重視するスキル
一方、リスキリングに取り組む企業が従業員に習得させたいスキルについては、以下のような傾向が見られました。
- リーダーシップ・マネジメント力:60.1%の企業が選択
- コミュニケーション力・営業力:55.6%の企業が選択
- ITリテラシー:50.0%の企業が選択
これにより、管理職育成やデジタル化対応への関心の高さが示されています。
行政機関への支援要望と今後の展望
行政機関に求める支援については、「研修費用への補助・助成」が約8割(79.5%)を占め、財政面でのサポートが強く望まれていることが分かりました。群馬県は、この調査結果を基に、企業主導のリスキリング推進を図るための具体的な施策を検討しており、今後の政策に反映させる方針です。県内企業の競争力向上と人材育成の促進が期待されます。
