堀島行真、将棋の戦略で五輪銅メダル ミラノ・コルティナ大会で実力発揮
ミラノ・コルティナオリンピックは12日、フリースタイルスキー男子モーグルの決勝2回目を実施し、堀島行真(トヨタ自動車)が83.44点で3位に入り、銅メダルを獲得しました。これにより、彼は2022年北京五輪に続き、2大会連続でのメダル獲得を果たしました。
緻密なプランでエア技を強化
堀島は、北京五輪での銅メダル獲得後、次の大会で頂点を目指すため、採点の2割を占めるエア技の強化に焦点を当てました。特に、体の軸を斜めにして横に4回転する「コーク1440」という大技に取り組み、4年間をかけて磨き上げました。
2024年にはノルウェーに拠点を移し、屋内練習施設で技術を高めました。練習では、試合当日の流れを想定し、1日に跳ぶ本数を8本程度に抑え、地道に空中感覚を養う日々を過ごしました。将棋が趣味の堀島は、金メダルというゴールから逆算した緻密な戦略を立て、着実に実行してきたのです。
決勝での逆転劇と複雑な思い
決勝では、エアの難度を抑えた1回目で5位と出遅れ、追い込まれた状況に。2回目には、コーク1440を投入し、逆転を狙いました。空中での鋭い回転を成功させ、着地をこらえることで、メダル獲得ラインに到達しました。
堀島は表彰台で、「うれしいけれど、悔しい思いもある」と複雑な心境を語りました。また、「完璧ではなかったけれど、メダル獲得ラインに持っていけた。実力は示せた」と自信を見せました。メダルの色こそ銅ですが、頂点を目指す情熱は色あせていません。
他の日本選手の結果
一方、島川拓也(日本仮設)は決勝1回目で15位となり、2回目には進めませんでした。西沢岳人(チームリステル)と藤木豪心(イマトク)は予選で敗退しています。日本勢の中では、堀島が唯一のメダリストとして活躍しました。
この大会を通じて、堀島の将棋的な戦略思考と、長期的な練習計画が功を奏したことが明らかになりました。今後の活躍にも期待が寄せられます。



