長崎県佐世保市で2004年6月、小学6年の女子児童が同級生に殺害された事件の発生から1日で22年となった。現場となった市立大久保小学校(山口伸一郎校長、児童107人)で「いのちを見つめる集会」が開かれ、児童や保護者、地域住民ら約170人が出席した。
校長が語った命の尊さ
講話に立った山口校長は事件の内容には触れず、犠牲になった御手洗怜美さん(当時12歳)と、在校中に病気で亡くなった別の女子児童について、家族の写真をランドセルに入れて大切にしていたことや、折り紙が上手だったことなど生前のエピソードを紹介した。校長は「先輩2人の命に思いを寄せて、命の大切さについて考え、自分自身の生き方を改めて見つめ直す日にしてほしい」と児童に語りかけた。
自身の弟の遺影を示して
山口校長は、事故で4歳の時に亡くなった自身の弟の遺影を児童に見せ、「一つしかない自分の命、周りの人の命を大切にしていますか。自分らしく、一生懸命に生きていますか」と静かに問いかけた。児童らは黙とうした後、学年ごとに決意の言葉を発表した。
風化させずに継承
集会の後、山口校長は「風化させず、6月1日の重みを引き継いでいきたい」と述べ、現場の学習ルームを改修した「いこいの広場」で献花した。
事件の経緯
事件は2004年6月1日に発生。当時11歳の少女が御手洗怜美さんをカッターナイフで切りつけ、失血死させた。少女は同年9月、家庭裁判所の決定で児童自立支援施設に送致された。決定では、インターネットなどのやり取りを巡って殺意を抱いたとされた。



