ミラノパラで惜しくも4位 川除大輝選手「全力を出し切れた気持ちは大きい」
ミラノパラで惜しくも4位 川除大輝選手の健闘 (11.03.2026)

ミラノパラで惜しくも4位 川除大輝選手が全力の滑りを見せる

2026年3月11日、イタリア・テーゼロで開催されたミラノ・コルティナ冬季パラリンピックにおいて、富山市出身の川除大輝選手(25)=日立ソリューションズ=が、ノルディックスキー距離の男子10キロクラシカル立位で惜しくも4位という結果を残しました。メダル獲得まであと一歩の位置に迫る健闘ぶりで、会場を沸かせました。

小さな体に秘められた「アメ車の大型エンジン」

川除選手は身長161センチと、大きな外国選手に比べてひときわ小さな体格ながら、高校時代の恩師である大畑賢寛さん(62)が「アメ車(米国製の自動車)の大型エンジンを積んでいる」と例えるほどのパワフルな滑りを披露。生まれつき両手足の指の一部がないというハンディキャップを抱えていますが、何かができないと弱音を吐くことはなく、自転車や鉄棒の逆上がり、逆立ちなどもこつこつ努力して身につけてきました。

スキーとの出会いと独自のスタイル

距離スキーに出合ったのは、6歳で入った富山市のスポーツクラブがきっかけです。小学校高学年のころ、上り坂でスピードの落ちた先行選手を抜き去った経験から、自分の力に自信を持ちました。ストックを持たず、腕を大きく振って駆けるように滑る独自のスタイルを確立。抜群の脚力を活かして上り坂で差をつけ、ストックを使う選手たちと競い合ってきました。

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高校時代から世界の舞台へ

富山県立雄山高校ではスキー部に所属し、当時顧問だった大畑さんは「1500メートル走をすれば、校内で大輝にかなう生徒はいなかった」と振り返ります。高校2年で出場した2018年平昌大会では混合リレーのアンカーを任されましたが、あと一歩でメダルを逃しました。その悔しさをばねに練習を積み重ね、2022年北京大会では20キロクラシカル立位を制覇する快挙を成し遂げています。

4年間の鍛錬と世界での活躍

北京大会以降の4年間、川除選手は「エンジン」の出力を最大限に発揮できるよう、筋力トレーニングで下半身を中心に鍛え続けてきました。東京から富山に帰省しても休まず鍛錬に励み、滑りの力強さを増してきました。その結果、ワールドカップでは3季連続で年間王者となるなど、メダル候補として今大会に臨んでいました。

レースの展開と今後の意気込み

11日のレースでは、前半に出遅れて一時は6位まで後退する苦しい展開となりましたが、後半に粘り強い滑りを見せて追い上げ、メダルまであと一歩の4位に食い込みました。レース後、川除選手は「全力を出し切れた気持ちは大きい」と振り返り、2大会連続の表彰台はかなわなかったものの、すっきりとした表情を見せました。これまでの人生のように悔しい気持ちも糧にして、残りのレースにも挑んでいく意欲を示しています。

川除大輝選手の今後の活躍に、多くのファンが期待を寄せています。小さな体から繰り出される力強い滑りは、パラスポーツの魅力を存分に伝えるものでした。

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