ベトナムの子どもたちに日本式水泳指導、川崎の企業が現地で普及活動
ベトナムの子に水泳指導、川崎企業が現地で普及

神奈川県川崎市宮前区に本社を置く企業が、約3800キロ離れたベトナムで日本式の水泳教育を広める活動を展開している。この企業は、県内でスイミングクラブを運営するエスアンドエフ。代表の小倉謙さん(57)は「水の事故で命を落とす子どもたちを一人でも減らしたい」と熱意を語る。

ベトナムの水泳事情と課題

ベトナムの公立学校にはプール設備がなく、水泳の授業も存在しない。泳ぎ方を教えられる人材も不足しており、水難事故が多発している。また、体育の授業もないため、都市部の子どもほど運動不足に陥り、肥満が原因で病気になるケースも報告されている。

日本式水泳教育の導入

エスアンドエフは2018年からベトナム進出を模索。当初はベトナム人指導者を日本で雇用し人手不足を解消する計画だったが、現地視察を経て、まずはベトナム国内での水泳普及が急務と判断した。現地子会社「フジ・スイミングクラブ」を設立し、ダナン市の屋内プール(17メートル、4レーン)を温水対応に改装。ベトナム人コーチ5人を雇用し、現在約500人の子どもたちが日本式技術を学んでいる。

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異文化での苦労と展望

現地責任者の鮎沢貴孝さん(42)は「コーチが野菜配達で無断欠勤したり、突然水道を止められたりと、異文化ならではのトラブルは尽きないが、頑張っている」と苦笑い。今年1月にはハノイ市の地元スイミングクラブと覚書を結び、指導者研修も開始した。小倉さんは「スポーツに国籍は関係ない。ベトナムに水泳文化が根付き、いつか五輪の表彰台にベトナム人選手が立つ日を夢見ている」と未来に期待を寄せる。

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