サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会の日本代表メンバー26人が15日に発表され、けがを負ったMF南野拓実(モナコ)とMF三笘薫(ブライトン)は選出されなかった。この大会に向けて、並々ならぬ思いを持っていた2人だった。
クロアチア戦のPK戦とその後の歩み
2022年カタール大会の決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦では、PK戦でキッカーを務めた。1番手を名乗り出た南野がGKに止められると、続く三笘も相手にセーブされた。試合後は2人ともピッチで泣き崩れ、仲間に励まされた。
南野は「絶対に4年後のW杯でリベンジしたい」と誓い、フランスリーグで活躍。日本代表でも先発に定着し、25年10月のブラジル戦では反撃ののろしを上げるゴールを決め、逆転での歴史的初勝利に導いた。しかし、25年12月に左ひざの前十字靱帯を断裂する大けがを負った。懸命なリハビリでボールを使ったトレーニングができるまでに回復したが、W杯には間に合わなかった。
カタール大会では4試合すべて途中出場だった三笘は「チームを勝たせる存在になる」と決意し、世界最高峰のイングランド・プレミアリーグで活躍。得意のドリブルに加え、シュートにも磨きをかけ、昨季は日本人として歴代最多の10得点を挙げた。日本代表としては26年3月のイングランド戦で決勝点を挙げ、強豪相手の初白星に貢献した。だが、今月9日のリーグ戦で左太もも裏を負傷。メンバー発表前最後の試合でのアクシデントにより、W杯出場を逃すことになった。
クロアチア戦のPKキッカー全員が選外
クロアチア戦でPKを蹴ったのは2人のほか、3番手で成功したFW浅野拓磨(マジョルカ)と4番手で失敗したDF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)だった。ともに今大会のメンバー入りを逃した。あのPK戦でキッカーを務めた選手は、北中米大会で1人もピッチに立つことができない。
南野と三笘のけがは、日本代表にとって大きな痛手となる。両選手はカタール大会の悔しさをバネに成長を遂げ、今大会での活躍が期待されていただけに、選外となったことはファンにとっても残念なニュースだ。一方で、新たな選手たちがチャンスをつかみ、チームを勝利に導くことが期待される。



