サッカーワールドカップ(W杯)北中米大会の日本代表メンバーが15日に発表され、39歳のDF長友佑都選手(FC東京)が選ばれた。出場すれば、日本人選手として初めて5大会連続のW杯出場となる快挙だ。
このニュースを、長友選手を中学時代から見守ってきた恩師の井上博さん(56)は「本当によかった」と喜びを語った。井上さんは、長友選手から誰よりも強いW杯への思いを聞かされてきたという。
全治2カ月のけがも「1カ月で治す」
井上さんは愛媛県新居浜市立泉川中学校の教員。今年3月、けがを心配して長友選手にSNSで連絡したところ、その日のうちに電話があった。長友選手は医師から全治2カ月と診断されたことを明かしつつ、「全然大丈夫、(W杯に)間に合う。1カ月で治す」と力強く語った。その言葉通り、5月6日には公式戦に復帰してみせた。
中学時代の出会いと成長
2人の出会いは、長友選手が中学1年の時。井上さんが愛媛県西条市立北中学校(現・西条北中)に赴任した際に、長友選手は入学してきた。当時、学校は荒れており、サッカー部の練習もままならない状況だった。長友選手は練習をせずにゲームセンターに入り浸ることもあり、井上さんは何度もグラウンドに連れ戻し、深夜まで自宅で話し合ったこともある。
しかし、次第にサッカーに真剣に打ち込むようになった長友選手について、井上さんは「まるで漫画のよう。佑都は漫画の主人公のようだった」と振り返る。
「先生、俺見えとるけんね」
井上さんの印象に残る言葉がある。前回のW杯後に長友選手が語ったという「先生、俺見えとるけんね」という言葉だ。これは「先生、僕は見えているんですよ」という意味の愛媛弁で、自身の成長や目標への確かな視界を表現したものだという。
長友選手は今回の選出を受け、井上さんに「先生、ありがとうございます。必ず結果を出します」とメッセージを送ったという。井上さんは「彼の強い意志と努力が実を結んだ。W杯での活躍を期待している」と語った。



