水戸ホーリーホック、J1昇格で新本拠地を水戸信用金庫スタジアムに決定
2025年にサッカーJ2で優勝し、J1への昇格を果たした水戸ホーリーホックは、2026年8月に開幕する新シーズンの本拠地を、茨城県那珂市にある水戸信用金庫スタジアム(笠松運動公園陸上競技場)にすると発表しました。この決定は、クラブの小島耕社長と大井川和彦県知事が27日に県庁で行った会見で明らかにされ、J1リーグが定める観客収容人数の基準をクリアする重要な一歩となります。
収容人数の課題を解決
現本拠地のケーズデンキスタジアム水戸(水戸市)は約1万2千人の収容人数であり、J1の基準である1万5千人を下回っていました。これが昇格後の大きな課題となっていましたが、水戸信用金庫スタジアムは約1万7千席を有し、この条件を満たしています。同スタジアムは県が所有する茨城県内唯一の第1種公認陸上競技場で、1974年と2019年の茨城国体の主会場としても使用された歴史ある施設です。
過去の使用実績と今後の改修計画
水戸ホーリーホックは2009年までこのスタジアムを本拠地として利用しており、運営ノウハウを蓄積しています。クラブ側はホームとしての利用を打診し、合意に至りました。今後、クラブは以下のような改修や対策を実施する予定です:
- ピッチの通年常緑化:年間を通じて質の高いグラウンドを維持するため。
- ドーピングコントロール室の改修:国際基準に合わせた設備の整備。
- 渋滞対策と駐車場の確保:スタジアム利用の条件として、周辺の交通混雑を緩和し、来場者の利便性を向上させる。
また、スタジアムは他競技でも使用されるため、日程によってはケーズデンキスタジアム水戸など他の施設で試合を開催する可能性もあるとされています。
クラブと県の展望
会見で小島社長は、「J1にふさわしいしっかりした戦いを続け、県民に喜びを与えられるクラブを目指したい」と述べ、新スタジアム建設の構想については「当面は水戸信用金庫スタジアムで戦い、クラブの経営基盤を整えていく」と説明しました。一方、大井川知事は「スタジアムを最大限に生かし、集客を増やしてほしい。J2に戻らず、J1で頑張っていただきたい」と激励の言葉を送り、地域スポーツの発展への期待を表明しました。
この移転は、水戸ホーリーホックのJ1定着に向けた重要なステップであり、茨城県のスポーツ振興にも貢献することが期待されています。クラブは今後、ファンや地域住民との連携を強化し、新たな歴史を刻んでいく方針です。



