右サイドの疾走で攻撃を活性化 徳島DF柳沢亘が開幕から好調
サッカー「J2・J3百年構想リーグ」の西A組で首位を走る徳島ヴォルティス(J2)において、DF柳沢亘選手(29)が右サイドからの積極的な攻撃参加で存在感を放っている。開幕からわずか6試合で1ゴール3アシストを記録し、チームの好スタートに大きく貢献している。
華麗なトラップから決定的アシスト
3月15日に徳島県鳴門市のポカリスエットスタジアムで行われた百年構想リーグ第6節。徳島はJ3・カマタマーレ讃岐に1-0で勝利したが、この試合の決勝点をアシストしたのが柳沢選手だった。
38分、右ウィングバックの柳沢選手はサイドチェンジの展開で中央付近から約40メートルを疾走。ロングパスを受ける際に「相手守備は足元のボールを奪いに来る」と読み、あえて離れた位置にトラップ。守備を華麗にかわした後、FWルーカス・バルセロス選手へ絶妙なスルーパスを送り、6試合連続ゴールをお膳立てした。
オーバーラップで攻撃に厚み
柳沢選手の特徴は、右サイドを何度も駆け上がる「オーバーラップ」の積極性にある。後半にも繰り返しオーバーラップを見せ、右サイドの攻撃を活性化させた。6節で早くも3アシスト目を記録し、「試合を重ねるごとにバルセロス選手との信頼が高まっている」と手応えを語っている。
「試合を決定づけるゴールやアシストにこだわる」と意気込む柳沢選手。オーバーラップの回数が多いほどチームに勢いをもたらすという自覚のもと、攻守にわたる活躍を見せている。
苦節を経て定位置をつかむ
千葉県出身で身長180cm、体重72kgの柳沢選手は、ほぼすべてのポジションをこなせる万能性が武器。順天堂大学を経て、当時J2のFC岐阜や水戸ホーリーホックでの活躍が評価され、J1・ガンバ大阪に約2年半所属した。
しかし、強豪のガンバでは出場機会が限られ、「想像したような活躍はできなかった」と振り返る。2024年に徳島に移籍したものの、当初は右ウィングバックに実績ある外国人選手が起用されることが多かった。
監督交代による戦術の変更や外国人選手の退団もあり、百年構想リーグでは開幕から先発メンバーに名を連ね、定位置をつかみつつある。「より味方との距離感やサポートへの意識が高まった」と自己分析し、「どこまでいけるのか自分に期待している」と自信を見せている。
首位キープの徳島、次戦はFC今治と
第6節の徳島は後半、相手の猛攻を受ける時間が続いたが、GK永石拓海選手らの落ち着いた対応でピンチをしのぎ、逃げ切った。通算成績は5勝1敗となり、西A組の首位をキープしている。
次戦は3月22日、アウェーでJ2・FC今治と対戦する予定だ。百年構想リーグは、Jリーグの開幕時期が従来の2月から8月に移行するのに伴い、端境期に開催されている。J2とJ3の40クラブが4グループに分かれてリーグ戦を実施し、その後トーナメント式の順位決定戦を行う仕組みだ。
柳沢選手の右サイドからの攻撃参加が、徳島のさらなる上位進出の鍵を握りそうだ。



