愛知県尾張旭市などで、スクイズを禁止したユニークな少年野球大会「SUNZジュニアトーナメント軟式野球大会」が2026年5月23日に開幕した。大会は中学生の軟式野球チーム「SUNZ」を運営する「PAY FORWARD GROUP」が主催し、初開催となる。名古屋市、瀬戸市、尾張旭市、日進市、長久手市、春日井市の6市から計20チームが参加し、頂点を争う熱戦が繰り広げられている。
特別ルールで打撃重視
大会の特別ルールとして、ランナーが三塁にいる場面では、バントで得点を狙うスクイズプレーが禁止されている。一方、それ以外の場面では送りバントやセーフティーバントが可能だ。また、同点のまま試合が終了した場合は、2死満塁からのタイブレーク方式を採用し、決着がつくまで続行する。少年野球ではくじ引きやじゃんけんで勝敗を決めることも多いが、この大会では打つしかない状況を意図的に作り出し、子どもたちの積極的なバッティングを促している。
熱戦の模様
5月24日には、長根JBC(瀬戸市)と名古屋ウエスタンズ(守山区)が対戦。試合では送りバントでチャンスを作る場面も見られたが、ランナー三塁の絶好機では子どもたちが積極的にバッティングで得点を狙った。互いに点を取り合う白熱した展開となり、最終的に名古屋ウエスタンズが7対5で勝利を収めた。
選手と指導者の声
1点を追う展開の1死三塁で打席に立ち、一塁へのゴロで一時同点とした長根JBCの長谷川紫琉さん(6年)は、「最低でも1点は取りたいと思っていた。打つしかないから緊張した」と振り返る。監督で父親の圭志さん(39)は、「子どもはバントするより打つ方が楽しいと思うので、こういう大会もいい」と話した。
同グループ代表兼総監督の加藤康裕さん(50)は、「一球一打を豪快にプレーしてもらいたい。タイムリーを打って喜ぶ笑顔を見られたら一番」と期待を込めた。



