柏レイソル、スタジアムの芝を肥料に米作り 育成組織の子どもたちが田植え体験
柏レイソル、芝を肥料に米作り 育成組織の子どもが田植え

千葉県柏市を拠点とするサッカーJ1の柏レイソルで、育成組織「アカデミー」に所属する子どもたちが、稲作を通じて農業や持続可能な社会について学ぶ活動が始まりました。本拠地「三協フロンテア柏スタジアム」で刈り取った芝を、地元農場の協力を得て肥料に活用し、その肥料をまいた水田で米作りに挑戦しています。

田植えに参加した子どもたち

柏市内で5日に行われた田植えには、11歳以下と10歳以下の計2チームから20人が参加しました。子どもたちはサッカーで鍛えた両足を泥水に漬け、中腰で苗を一本一本丁寧に植えていきました。五月晴れの青空と、子どもたちが着る練習着のクラブカラーである黄色が、水面に映えて美しく輝いていました。

参加した猪股飛雄馬さん(10)は、「捨ててしまうものをリサイクルするというのがすごい」と驚きの表情を見せました。また、農業の大変さを実感し、「自分はご飯を残しちゃうことがあるんですが、しっかり食べようと思った」と決意を新たにしました。

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今後の予定と社長の思い

9月には稲刈りを行い、収穫後、子どもたちは自分たちで育てたお米を食べる予定です。柏レイソルの山崎和伸社長(60)は、「サッカーだけでなく、幅広い知識をつけ、経験してほしい。お米の味もひとしおでしょう」と期待を寄せています。

芝のリサイクルと環境への配慮

スタジアムの芝生を管理する「グリーンテック株式会社」の張ヶ谷政喜代表(61)によると、芝は放置するとすぐに腐敗臭が発生し、刈るたびに処分しなければならない「迷惑なごみ」だったといいます。プロの試合を開催するには細かい整備が必要で、冬の養生期間を除けばほぼ毎日、芝を刈り取ります。年間40トンにも上り、産業廃棄物として処理するには数百万円規模の費用がかかっていました。

柏市の「柏染谷農場」が堆肥も作っていることを知り、2018年から刈った芝を全量、無償で受け入れてもらっています。農場では、もみ殻や生ごみ、馬ふんなどと混ぜ、1年かけて分解させて肥料にしています。張ヶ谷代表は「芝がこうした形で循環し、少しでも役に立っているのがうれしい」と笑顔を見せました。

農場の協力と未来への願い

米作りに使う水田は、同農場が貸し出しました。染谷茂代表(76)は、泥まみれで大はしゃぎする子どもたちを見て、「楽しんでくれて良かった」と目を細めます。「今は食べたいものが何でも買える。しかし、食べ物を作るのはこんなに大変なんだと感じて、いろいろと考えてもらいたい」と願っています。

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