大学駅伝のライバルが実業団で共闘へ、富士通陸上部に伊藤蒼唯と上原琉翔が加入
4月から富士通陸上部に加入する選手の合同取材会が3月27日、川崎市内で行われた。大学駅伝でしのぎを削った駒澤大学の伊藤蒼唯(4年)と國學院大學の上原琉翔(4年)が、実業団ランナーとしての抱負を語り、新たな挑戦への意欲を表明した。
伊藤蒼唯、オールラウンドな選手としてトラックで活躍を目指す
箱根駅伝で山下りの6区に3度出走し、1年目には区間賞を獲得してチームの3冠達成に大きく貢献した伊藤は、新たなステージへの決意を述べた。「新しいカテゴリーになって、そこでまた強い選手として注目されるようになっていきたい」と宣言した。
今後のメイン種目については、「大学4年間やってきた中で、得意種目を明確に定めることができなかった」とし、「今のところオールラウンドに戦える選手だと思っているので、まずはトラックで突出した記録を狙っていく。マラソンは楽しさを見いだせたら挑戦したい」と展望を口にした。
上原琉翔、沖縄県出身として世界を目指すマラソンランナーへ
今年度は國學院大學の主将として、箱根駅伝で過去最高の総合2位に躍進したチームを引っ張った上原は、「自分はマラソンをメインでやっていく」と明言した。
マラソン初挑戦を予定していた今年2月の大阪大会は故障の影響で回避したが、2028年ロサンゼルス五輪代表選考会となる2027年秋のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権獲得に向けて、来年2月から3月にかけてのデビューを目指す。
これまで長距離のトップ選手が少ない沖縄県出身である上原は、「沖縄県民でも、世界で戦えるというのを証明したい」と語り、五輪や世界選手権の代表入りへ強い決意を示した。
ライバルからチームメートへ、共闘でさらなる高みを目指す
お互いの存在について、伊藤は「(大学時代は)すごくやっかいな存在だったけど、同じチームになるのですごく心強い」と共闘を歓迎した。上原も「持ち味は違うので、足りない部分を二人で切磋琢磨して伸ばしていきたい」と意気込みを語った。
両選手は、大学駅伝での豊富な経験を糧に、実業団ランナーとして新たな目標に向かって歩みを進める。富士通陸上部での活躍が期待される中、彼らの成長と競技界への貢献に注目が集まっている。



