東京マラソンに障害者ランナー16人出場 国際団体「アキレス」が意気込み語る
東京マラソンに障害者ランナー16人出場 国際団体が意気込み (27.02.2026)

東京マラソンに障害者ランナー16人が挑戦 国際団体「アキレス」が都庁で意気込み表明

3月1日に開催される東京マラソン(東京新聞など共催)において、世界各国から障害のあるランナーが参加することが明らかになりました。障害のある人とともにスポーツを楽しむ国際的な団体「アキレス・インターナショナル」から、海外支部の13人と日本支部の3人、合計16人のランナーがフルマラソンに出場予定です。26日、都庁で行われた会見では、参加者たちが走る喜びや意気込みを熱く語りました。

海外からの参加者3人が語るマラソンの魅力

会見には、海外から参加する3人のランナーが出席しました。米国のジェイミー・レヒトさん(60)は、生まれつき耳が聞こえず、遺伝性の病気で弱視でもあります。レヒトさんは、伴走者と手話や独自の合図でコミュニケーションを取りながら走ることを説明し、「障害があっても関係なく走れると知ってほしい」と強調しました。

アイルランドのトニー・ワードさん(60)は、20代から病気で視力が低下し、ほぼ全盲となっています。ワードさんは「競争心を持ってマラソンを楽しんでいる。心身の健康にもよく、走ると自由を感じる。伴走者の存在もとても重要」と語り、マラソンがもたらす精神的・身体的恩恵を訴えました。

モンゴルのルハグヴァジャブ・ジャンバルさん(64)は、29歳の時の外傷で視力を失い、アテネパラリンピックのマラソンに出場した経験を持ちます。マラソンは50回ほど走っているというジャンバルさんは、「フィニッシュした瞬間の幸せを感じたい」と意気込みを語りました。

日本支部からも多数のランナーが参加

日本支部からは、フルマラソンに加えて、10・7キロ種目にも7人が出場します。その一人、人見哲(あきら)さん(72)は、50代から病気で視力が低下し、還暦のころから走り始めました。大腸がんも経験したがんサバイバーである人見さんは、「障害者も楽しく走れると伝えたい」と話し、スポーツを通じた社会参加の重要性を訴えました。

アキレス・インターナショナルの活動と歴史

アキレス・インターナショナルは、1983年に米ニューヨークで設立された国際的な団体です。日本支部は1995年に発足し、2020年にNPO法人アキレス・インターナショナル・ジャパンとなりました。視覚障害のある人と伴走者を中心に、会員は約300人おり、毎月第2、4、5日曜日に代々木公園で定期練習会を行っています。この活動は、障害の有無にかかわらず、誰もがスポーツを楽しめる環境づくりを目指しています。

東京マラソンへの参加を通じて、アキレス・インターナショナルのランナーたちは、障害者スポーツの可能性と、走ることの喜びを広く社会に発信していくことでしょう。彼らの挑戦は、多様性と包摂性を重視したスポーツ文化の醸成に貢献することが期待されます。