坂本花織選手の銀メダルに地元神戸が感動、涙と称賛の声が溢れる
「かおちゃん、感動をありがとう」――。2026年2月19日(日本時間20日朝)に行われたミラノ・コルティナオリンピックのフィギュアスケート女子競技で、神戸市出身の坂本花織選手(25)が見事に銀メダルを獲得しました。この快挙を受け、地元神戸では、彼女の長年の努力と輝かしい演技を称える声が街中に広がり、多くの人々が感動の涙を流しました。
練習拠点での感動と憧れの声
坂本選手が練習の拠点としている神戸市中央区のスケートリンク「神戸アイスキャンパス」では、彼女の出身クラブに通う児童や生徒たちが、テレビ中継に釘付けになりました。小学6年生の生徒(12)は、「感動で涙を流しながらテレビで見ていた」と語り、さらに「坂本選手のような人を魅了する最高の笑顔で滑る選手になりたい」と目を輝かせました。また、中学2年生の女子生徒(14)は、「ジャンプがキラキラしていた。大会にたくさん出られる選手になりたい」と意気込みを語り、坂本選手への憧れを強く感じさせました。
母校や大学関係者からの温かいねぎらい
神戸市長田区の母校・神戸野田高校では、坂本選手とゆかりのある教職員や生徒たちが喜びに沸きました。3年間担任を務めた山本知穂教諭は、「銀メダルで悔しい思いもあるかもしれないが、積み上げてきたものを披露できたと思う。よく頑張った」とねぎらいの言葉をかけました。高校2年で平昌五輪に出場した坂本選手は、卒業後も度々母校を訪れ、今年1月の五輪出発前にも生徒たちと交流を深めました。生徒たちは応援動画を作成し、「坂本花織先輩、ミラノ・コルティナオリンピック頑張ってください」とエールを送りました。高校2年生の生徒(17)は、「優しくて笑顔がすてきな先輩。堂々と世界で戦う姿はかっこよかった」と目を輝かせて語りました。
坂本選手は高校卒業後、神戸学院大学に進学し、将来の指導者を目指して学びを深めました。指導教授だった同大学長補佐の田中康介さん(68)は、「コーチとして自分の教え子に金メダルをとってもらえるように、この悔しさを糧にしてほしい」と期待を寄せました。
地域コミュニティからの称賛と勇気の言葉
坂本選手を幼少期から知る兵庫県スケート連盟の土橋徹理事長は、「技術・演技だけでない人としての成長があったからこそのメダル。彼女の涙からは悔しさも感じるけど、帰国したら『ありがとう』『お疲れさま』と伝えたい」と話しました。また、県出身で五輪出場経験がある国際スケート連盟名誉委員の平松純子さん(83)は、団体での銀メダル貢献に触れ、「みんなを引っ張って本当によく頑張った」と称賛し、「子どもたちが、彼女を目指して続いてくれるはず」と期待を表明しました。
平昌五輪の際に横断幕を掲げて応援した神戸市長田区の大正筋商店街にある日本茶販売店の伊東正和さん(77)は、「頑張りを陰から応援させてもらった。僕たちは励ましを受け、一歩踏み出す勇気をもらった」と語り、坂本選手が地域にもたらした勇気に感謝の意を示しました。
コロナ禍での挑戦と太陽のような存在感
坂本選手はシスメックス(神戸市)に所属し、2020年のコロナ禍ではスケート場が閉鎖されたため、女子陸上部の練習に参加しました。付き添って指導したマラソン選手の堀江美里コーチ(38)は、少し教えただけで陸上部の選手と同じペースで走れるようになったと驚きを語りました。堀江さんは最後の演技を合宿先で見守り、「悔しさも一緒に味わっているような感覚になった」と涙を流し、「太陽のようにこちらも照らして元気をくれる存在。感動をたくさんくれて、ありがとう」と坂本選手の存在感を讃えました。
このように、坂本花織選手の銀メダル獲得は、地元神戸に大きな感動と誇りをもたらし、多くの人々に勇気と希望を与えています。彼女の今後の活躍に、さらなる期待が寄せられています。



