千葉百音選手の五輪4位入賞に恩師や関係者が祝福
ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート女子シングルで、初出場ながら堂々の4位入賞を果たした千葉百音選手(20)。その快挙を、母校である仙台市泉区の東北高校の恩師やクラスメート、かつてのコーチたちが温かい祝福の言葉でたたえた。
「100点満点の演技だった」恩師の喜びの声
千葉選手が3年間在籍した東北高校で担任を務めた佐藤明代教諭(53)は、女子フリーの演技を見守りながら「100点満点。素晴らしい演技だった」と喜びの声を上げた。佐藤教諭は千葉選手について「非常に真面目で優秀な子でした」と振り返る。競技の都合で登校日数は限られていたものの、成績は常に上位を維持し、課題提出も怠らなかったという。大会期間中にオンライン授業に参加したこともあったほどだ。
特に印象的だったのは卒業式後の教室での一幕。練習拠点を京都に移していた千葉選手が、クラスメートとの別れに涙を流していた姿を佐藤教諭は鮮明に覚えている。クラスメートたちは定期的に連絡を取り合い、授業ノートを共有するなどして千葉選手をサポートしていた。「とてもいいクラスだった」と佐藤教諭は当時を懐かしむ。
クラスメートからの尊敬と応援
3年間同じクラスで過ごし、現在は社会人野球の強豪ENEOSに所属するハッブス大起さん(20)は、千葉選手について「アスリートとしても同級生としても尊敬していた」と語る。「どんなに忙しくてもサボっているのを見たことがない。明るくよく笑う子だった」と当時の思い出を明かした。
佐藤教諭は今も千葉選手とLINEで連絡を取り合っている。五輪代表入りを決めた昨年12月の全日本選手権では現地で観戦し、「おめでとう。来て良かった」とメッセージを送ると、千葉選手からは「ありがとうございました」と泣き顔の絵文字付きで返信があったという。
パブリックビューイングで見届けたエレガントな滑り
五輪本番の20日、佐藤教諭はパブリックビューイングで千葉選手の演技を見届けた。「百音ちゃんの良さであるエレガントできれいな滑りだった。お疲れさまと言いたい」とねぎらいの言葉を贈り、これからも一番のファンとして応援を続けることを誓った。
少年時代のコーチも健闘を称賛
千葉選手が小学3年から中学3年まで練習を積んだアイスリンク仙台の浪岡秀コーチ(41)も「大舞台で大きなミスなくできていた」と健闘をたたえた。浪岡コーチによれば、千葉選手は毎日のようにリンクを訪れ、3~4時間の練習に打ち込む熱心な子だったという。
「ジャンプが跳べたらもっと上にいく」と考えた浪岡コーチはジャンプを重点的に指導。思うように滑れずに泣きながら練習する姿を「ストイックで自分の目標を高く持っていた」と振り返る。「表現力を磨いてさらに素晴らしい選手になってほしい」と4年後のさらなる飛躍に期待を寄せた。
母校での熱気あふれる応援
千葉選手の母校・東北高校では、女子フリーが行われた20日にパブリックビューイングを開催。生徒や宮城県スケート連盟関係者ら約100人が早朝から集まり、会場は熱気に包まれた。
参加者たちは千葉選手の顔をプリントした特製の頭飾りや、「百音」「FIGHT」と印字されたうちわを手に、一挙手一投足に声援を送った。アイスリンク仙台で一緒に練習し、アドバイスをもらっていたという同校フィギュアスケート部の3年女子(18)は「大舞台で自分の演技ができていてすごかった。百音ちゃんのように頑張りたい」と笑顔で語った。
千葉選手が中高生時代にバレエを指導していた女性(56)も「ずっと頑張っていた。夢の舞台に立って演技していることに感動した」と感慨深げに話し、多くの関係者が千葉選手の成長を心から祝福する一日となった。



