佐藤駿、親友・鍵山優真と共に表彰台へ 4年の苦闘を乗り越えた銅メダル獲得
佐藤駿、親友と共に表彰台へ 4年の苦闘を乗り越え銅メダル (14.02.2026)

佐藤駿、4年の苦闘を乗り越え銅メダル獲得 親友・鍵山優真と共に表彰台へ

2026年2月13日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケート男子フリーが行われ、佐藤駿が見事な銅メダルを獲得した。ショートプログラムで9位と出遅れながらも、最後まで諦めない姿勢で表彰台に駆け上がった。

勇気ある決断が銅メダルを引き寄せる

佐藤は演技直前の6分間練習前、大きな決断を下した。メダル獲得を狙って投入を迷っていた4回転フリップを回避することを選択したのである。この技は高得点が期待できる一方で、十分な練習ができていなかった。

「ものすごく悩んで、昨日も全然寝られなかった」と佐藤は振り返る。日下匡力コーチと話し合い、一発逆転を狙うのではなく、これまで積み重ねてきた技術を最後まで信じることにしたのだ。

戦略的に体力を温存するため、夕方の公式練習を見送るという判断も功を奏した。6分間練習後には、同じ仙台市出身の先輩・羽生結弦選手の動画で気持ちを高めた。2018年平昌五輪で金メダルを決めた男子フリーの映像を見て、決意を固めたのである。

仲間の支えと完璧な演技

佐藤はともにショートプログラムで振るわなかった三浦佳生選手からも励ましを受けた。「オリンピックは難しいね」と話しかけると、三浦は「諦める点差ではない。駿は行ける」と背中を押してくれたという。

勝負のリンクには開き直った気持ちで上がった佐藤。冒頭の4回転ルッツを決めて勢いに乗り、4回転―3回転の連続トーループでは3.12点という高い出来栄え点(GOE)を獲得するなど、着実に加点を積み上げていった。

大きなミスなく演技をまとめ、最後にはガッツポーズ。合計274.90点をマークし、日下コーチとがっちり握手を交わした。

4年前の手術から表彰台へ

取材エリアに現れた佐藤は、「本当に信じられないです。夢なのかな」と感無量の表情を見せた。

2022年北京五輪の男子フリーが行われた日、佐藤は病院で左肩の手術を受けていた。親友である鍵山優真選手が銀メダルを獲得したことを、術後に知ったのである。その時の残酷なほどの差を、佐藤は4年間胸に刻み続けてきた。

不満を言わずに努力を重ねた結果、ついに鍵山選手と一緒に表彰台に立つことができた。佐藤は大粒の涙を流しながら、この瞬間をかみしめた。

日本勢の主な結果と今後の展望

2月13日に行われたフィギュアスケート男子フリーでは、鍵山優真選手が銀メダル、佐藤駿選手が銅メダルを獲得。日本勢の健闘が光った。

佐藤の銅メダル獲得は、単なる個人の勝利ではなく、長年の努力と仲間の支え、そして戦略的な判断が実を結んだ結果である。4年前の手術から這い上がり、親友と共に表彰台に立つという夢を実現させた佐藤の姿は、多くのファンに感動を与えた。

今後も佐藤駿選手の活躍に注目が集まることは間違いない。この銅メダルが、さらなる高みを目指す彼の新たな出発点となるだろう。