16歳工藤璃星、ミラノ五輪スノボ女子ハーフパイプで5位入賞「自分だけのスタイル作りたい」
16歳工藤璃星、五輪スノボ女子HPで5位「自分だけのスタイル」

16歳の工藤璃星、五輪大舞台で5位入賞を達成

ミラノ・コルティナ冬季オリンピックは12日(日本時間13日)、スノーボード女子ハーフパイプ(HP)競技が行われ、札幌市出身の工藤璃星選手(16)が見事に5位入賞を果たした。若きスノーボーダーが世界の大舞台で会場を沸かせる滑りを披露し、その成長と可能性に注目が集まっている。

決勝で81.75点をマーク、高さある技を完璧に決める

工藤選手は暫定4位で迎えた決勝2回目のランで、高さのある技を完璧に決めると、右手を高く上げて喜びを表現。1回目の点数を上回る81.75点をマークした。決勝後には「メダルに届かず悔しいが、決勝で滑れたのは今まで支えてくれた人たちのおかげ」と感謝の言葉を口にした。

スノボ一家に育ち、3歳でボードデビュー

工藤選手の父である佳人さん(58)は、平野歩夢選手(27)や北京五輪に出場した今井胡桃選手(26)など、世界で活躍するトップ選手を育ててきた指導者だ。兄の洸平さん(36)は、2010年バンクーバー五輪の男子ハーフパイプに出場している。実家近くには佳人さんが手作りした練習施設があり、工藤選手も自然と3歳でスノーボードを滑り始めた。

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小さい頃から、父が選手たちと行う合宿に連れて行ってもらい、間近でトップレベルの滑りを見ては「私もあのレベルに追いつきたい」と必死に食らいついた。祖母の家に飾ってある兄が五輪で着たビブスを眺めては、「私も将来、絶対に五輪に出る」と刺激を受け続けてきた。

華々しい成績と独自のスタイル

1メートル50超と小柄な体ながら、天性の瞬発力や足腰の強さを秘め、同じ練習をいくらでも続けられるひたむきさを持つ工藤選手。小学3年から大会に出始めると、2019年から2022年のジュニア五輪を3連覇(2020年はコロナ禍で中止)、2023年の全日本選手権で優勝するなど、華々しい成績を残してきた。

今大会で一緒に出場し、4位になった同学年の清水さら選手(16)は「璃星は一歩も二歩も先の技を持っていて、周りの選手とは違うスタイルで他の人を圧倒していた」とその独自性を評価している。

大けがを乗り越え、ユース五輪で自信をつける

自分の滑りに自信がついたのは、2024年2月に韓国で開催された冬季ユース五輪だった。その前年、米国での練習中に着地に失敗し、足を骨折する大けがを負っていた。約7か月間はハーフパイプで滑ることができず、雪上に戻ったのは大会直前。大きな不安を抱えたまま挑んだ大会で、2回転半の大技を成功させて優勝を手にした。「どんなことが起きても、頑張ればなんとかなる」と気づけた大会でもあった。

美容師志望のおしゃれ好き、競技では勝負師の顔に

競技を一歩離れれば「将来は美容師になりたい」と話すほどのおしゃれ好き。小学生時代からメイクをしたり、妹のヘアアレンジをしたり。遠征先で清水選手の髪の毛を切ることもある。しかし、競技になると表情は勝負師の顔に一変する。

今回の五輪は自分を成長させてくれる舞台になった。「誰かのまねをしたり、憧れたりするのではなく、自分だけのスタイルを作っていきたい」。16歳の工藤璃星選手の夢は、まだまだ始まったばかりだ。

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