篠島中アルバム:歓送式、教え子も保護者も笑顔で別れ
愛知県南知多町の篠島中学校で、3月まで教鞭をとっていた4人の教員が島を離れることとなり、4月17日に歓送式が行われました。体育館での離任式に続き、港に移動して篠島小学校と合同で開催されたこの式には、保護者も駆けつけ、総勢約200人が桟橋や岸壁に集まりました。
紙テープと汽笛が彩る別れ
桟橋には教え子たちがずらりと並び、横付けされた船のへりから離任する先生たちが身を乗り出しました。船が動き出すと、互いに両端を握った紙テープが伸びきり、暖かな風になびきました。離任した教員を乗せた船は篠島港を出港し、生徒や保護者らが手を振って見送りました。
水谷友紀先生の思い出
理科教諭の水谷友紀さん(26)は3年前、大学を出たばかりで篠島中に赴任しました。着任したての入学式の日、担任を務める1年生の教室で話している時に「鵜飼先生」と呼ばれました。顔が中日ドラゴンズの鵜飼航丞選手に似ているという理由で、すぐにあだ名が決まり、緊張が吹き飛んだそうです。3年目には結婚式に生徒たちからビデオメッセージが届き、2次会は島で開き、保護者たちもお祝いしてくれました。4月からは半田市の乙川中で教壇に立っており、離任式では「新しい学校でもニコニコ元気に過ごせています」と報告しました。
笑顔の別れ
この日も最後まで笑顔は絶えませんでした。「温かく接してくれたから今の自分がある」と語る水谷さん。いよいよ別れの時、船が勢いよくエンジン音を響かせると、船尾から何度も「ありがとう」と声を張り上げました。波が水しぶきを上げる中、教え子たちとの絆を胸に新たな船出を迎えました。
離任式の様子
離任式では、教室の黒板に「ハンカチは持った??」の文字が書かれ、その通り生徒も教員も涙を見せました。学校旗を先頭に体育館を歩く教員ら、生徒から花束を受け取る朝岡大先生、あいさつで涙を流す櫨山亮太先生(統合先の南知多中に転入し準備にあたる)、感謝の言葉を述べ涙を流す生徒、歓送式で笑顔を見せる尾関由里菜先生など、それぞれの別れの場面が印象的でした。
篠島中は80年の歴史に幕を閉じる予定で、この連載では新たな船出を迎える「島っ子」たちの姿を記録しています。次回は毎月2回、随時掲載予定です。



