ロシア連邦保安局(FSB)が北海道新聞の記者をスパイ容疑で拘束した問題で、北海道新聞は16日、記者の早期解放を求める山本武史・編集局長名の記事を掲載・配信した。「政府の指示に基づいて取材や情報収集を行うことはない」とスパイ容疑を否定した。
「地域」を伝えることが使命
記事では、ロシアに隣接する地域の地元紙として、ロシアの情報を伝えることは「『地域』を伝えていくこと」と説明。支局のある極東サハリン州の州都ユジノサハリンスクには、1992年から記者が常駐していて、ロシアによるウクライナ侵攻後も「極東地域の状況や変化を伝える必要があると判断した」とした。
報道の自由と安全確保を最優先に
さらに拘束された記者について、「ロシアの記者査証(ビザ)を取得して活動しており、報道の自由と取材活動は尊重されるべき」だとし、拘束された際の映像が公開されたことについて「認めることはできません」と断じた。「記者の安全確保を最優先に、事実関係の確認と情報収集を急いでおり、早期の解放に向けて、万全を期して取り組んでいく」とした。