中国河南省新郷市の中級人民法院(地裁)は29日、横領や収賄などの罪で、中国武術・少林拳の発祥地として知られる少林寺(同省)の元住職、釈永信被告(60代)に対し、懲役24年の判決を言い渡した。国営中央テレビが報じた。
高僧の転落
釈被告は中国仏教協会の副会長を務めた高僧であり、長年にわたり少林寺の運営に携わってきた。しかし、昨年不正疑惑が浮上し、交流サイト(SNS)で大きな話題となっていた。
横領額は30億円超
報道によると、釈被告は2003年から2025年にかけて、少林寺関連の地位を悪用し、1億3100万元(約30億8000万円)以上の財産を不法に横領したとされる。また、罰金350万元(約8200万円)も言い渡された。
少林寺は昨年7月、釈被告が寺院の資産を横領したほか、仏教の戒律に違反し、婚姻関係にない多数の女性と不適切な関係を持ち、子どもをもうけていたと発表していた。
背景と影響
少林寺は世界的に有名な仏教寺院であり、武術の聖地としても知られる。今回の判決は、宗教指導者の腐敗に対する中国当局の厳しい姿勢を示すものとみられる。一方で、仏教界からは衝撃と失望の声が上がっている。



