和歌山の弁護士が保佐人として管理する預貯金3968万円を着服、懲戒手続き開始
和歌山弁護士会は、保佐人として管理する預貯金から約3968万円を着服するなどした疑いで、同会所属の弁護士(41歳)について、懲戒手続きを開始したと発表しました。この弁護士は、業務上横領罪で公判中とされています。
詳細な横領の手口と相続人への詐欺行為
発表によると、被告は昨年1月から6月にかけて、7回にわたり、保佐人として管理していた和歌山県内の60代男性の預貯金合計3968万円を自身の口座に送金するなどして横領した疑いがあります。さらに、昨年5月に男性が死亡した際には、財産を相続人に引き継ぐ義務があったにもかかわらず、当面の精算に必要だと装い、相続人に400万円を振り込ませてだまし取ったともされています。被告はこれらの事実関係を認めていると伝えられています。
弁護士会の対応と非行の重大性
和歌山弁護士会の岡正人会長は、「疑われる非行が極めて重大なものであることから、事前公表を行った」とコメントしています。この事前公表は、弁護士の不祥事に対する透明性と説明責任を重視した措置と見られています。
被告は、依頼者に渡す遺産の売却代金を着服したとして、今年1月に業務上横領罪で起訴されています。今回の懲戒手続きは、刑事事件と並行して進められることになります。
この事件は、弁護士という信頼性が求められる職業における倫理違反の深刻さを浮き彫りにしており、和歌山弁護士会は、再発防止に向けた取り組みを強化する姿勢を示しています。地域社会からの信頼回復が今後の課題となるでしょう。



