中道改革連合、福岡で全滅 高市旋風に飲まれ立民出身議員ゼロに
衆院選投開票から一夜明けた9日、北九州市小倉北区。10区で自民党新人に敗れた中道改革連合の城井崇さん(52)は力なく語った。「涙も出ないくらいに打ちのめされている」と、その表情には深い疲労と落胆がにじんでいた。
盤石の地盤も一転、高市旋風の前に
城井さんは2021年の衆院選で自民党のベテラン議員を競り勝ち、2024年の前回選挙でも盤石な戦いを見せていた実力者だ。しかし、今回の選挙では「高市旋風が吹き荒れすぎた」と、うなだれるしかなかった。落選が決まった8日には、集まった支援者に深々と頭を下げる姿が報じられている。
福岡県内では、立憲民主党から城井さんら前議員3人を含む計6人が中道改革連合の公認で出馬したが、全員が敗北。この結果、立民出身の衆院議員は福岡県内でゼロとなってしまった。
「党を立て直すという次元ではない」
公示直前まで立民県連代表を務め、2区で敗れた稲富修二さん(55)は、厳しい現実を直視せざるを得ない。「党を立て直すという次元ではない」と唇をかみしめながら語った。中道改革連合結成という新たな試みも、有権者の大きな支持を得るには至らなかったようだ。
急ぎ結成された連合、選挙戦での結束アピール
立民と公明党による中道改革連合の結成は、衆院解散の直前という慌ただしいタイミングで行われた。選挙戦では両党の結束を強くアピールしてきた。
公示日の1月27日、福岡市で開催された中道改革連合の出陣式では、立民出身の候補3人と比例単独で出馬する公明党出身の候補2人が並び立った。会場には、立民を支援する連合福岡の幹部と、公明党の支持母体である創価学会の幹部の姿も確認された。
創価学会の幹部は「ここが次の潮流になれば、日本は変わる」と期待を込めて語り、街頭演説でも両党の国会議員や地方議員が肩を並べて新党名を叫ぶなど、結束の姿勢を前面に押し出していた。
陣営内に広がる戸惑いと反省
しかし、選挙結果は厳しい現実を突きつけた。陣営関係者からは戸惑いの声も漏れている。急ぎ結成された連合の戦略が十分に浸透しなかったこと、そして何よりも高市早苗氏を中心とした自民党の勢いが予想以上に強かったことが敗因として挙げられている。
中道改革を掲げる新たな政治勢力の誕生に期待を寄せていた支持者にとって、今回の結果は大きな衝撃となった。今後の政治地図の再編成に向けて、関係者は深い反省とともに新たな戦略の構築を迫られている。