佐賀県有田町のJR上有田駅前にある原田酒店が、JR九州による乗車券の委託販売を5月30日で終了する。交通系ICカードの普及により、切符を買い求める客が減少したためだ。JR九州管内には地域住民らが切符を扱う「簡易委託駅」が約50あるが、駅舎外での販売はここだけ。終了を惜しみ、鉄道ファンらが切符を買い求めている。
原田酒店の切符販売の特徴
原田酒店の店内には、博多や佐世保、長崎までの紙製の在来線乗車券が運賃ごとに連なって並んでいる。購入時に日付のスタンプが押され、当日限り有効の切符となる。この販売方法は、国鉄時代の40~50年ほど前から続いてきた。
無人駅・上有田駅と地域の役割
上有田駅は無人駅であり、原田酒店が切符販売を担ってきた。近隣の人々を中心に観光客の利用もあったが、最近は1日5~10人程度にまで減少していた。
終了の背景と影響
交通系ICカードが利用できるようになったことが、切符販売終了の主な理由だ。JR九州は、利用者の減少に伴い、委託販売の継続が困難と判断した。鉄道ファンや地域住民からは惜しむ声が上がっている。
原田酒店での切符販売終了は、地域の鉄道文化の一端が失われることを意味する。今後、上有田駅を利用する際は、他の手段で乗車券を入手する必要がある。



