埼玉県2026年度予算案発表 一般会計は過去最大2兆4348億円 八潮市の下水管複線化など老朽化対策を推進
埼玉県2026年度予算案 一般会計過去最大 八潮市下水管複線化 (12.02.2026)

埼玉県が2026年度当初予算案を発表 一般会計は過去最大規模に

埼玉県は2月12日、2026年度の当初予算案を公表しました。一般会計は2兆4348億6500万円となり、前年度から9.1%増加し、過去最大規模を2年連続で更新しました。この大幅な伸びは、物価高騰と税収増加の影響によるものです。

八潮市の陥没事故を踏まえた下水管の複線化工事を推進

昨年発生した八潮市の県道陥没事故を受け、県は下水管の老朽化対策を強化します。2026年度から、事故現場一帯で下水管の複線化工事に着手します。具体的には、既存の管に加えてもう1本の管を設置し、維持管理を容易にする計画です。

工事は二つの工期に分けて実施されます。現場周辺の区間は2026年度から2029年度にかけて行われ、2026年度には10億円が充てられます。さらに、2027年度から2029年度には170億円の債務負担行為が設定されます。残る下流区間の工事は2027年度から2031年度を予定していますが、費用は未定となっています。

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下水道関連予算と事故対応費用の詳細

下水道関連の流域下水道事業会計は995億4889万円で、前年度から9.3%増加しました。また、昨年実施した全国特別重点調査で対策が必要と判明した箇所の改築に32億円を計上しています。

陥没事故への直接的な対応としては、住民や事業者への補償費用に6億8300万円を追加します。関連する工事費や補償費の総額は、これまでの予算と合わせて約306億円に膨らむ見込みです。

多岐にわたる政策項目を盛り込み

予算案には、以下のような様々な政策項目が盛り込まれています。

  • 県産イチゴ「あまりん」の品質向上:栽培データを人工知能(AI)で分析するシステム開発などに5330万円を充てます。
  • 看護師の確保・定着支援:人手不足が深刻な看護師分野に5045万円を充当します。
  • 私立学校父母負担軽減補助342億2601万円に拡充し、全日制高校で年収500万円未満の世帯の生徒納付金を無償化します。
  • 警察官の増員:県警は175人の警察官を増員し、増員数は2年連続で全国最多となります。

歳入・歳出の内訳と財政状況

歳入面では、県税収入が9052億円(前年比2.9%増)で過去最高を更新しました。雇用や所得環境の改善により個人県民税が増収し、堅調な企業業績を受けて法人二税も増収が見込まれます。国から配分される地方交付税は3114億円(10.4%増)です。

一方、借金に当たる県債の発行は1868億円(10.7%増)となり、県債残高は3兆4889億円(1.6%減)となります。貯蓄に当たる財政調整基金など3基金の取り崩しは1475億円(397億円増)で、残高は827億円(88億円増)となる見込みです。

2025年度補正予算案も同時に発表

県は、総額414億7735万円の2025年度補正予算案も発表しました。この中では、陥没事故で破損した雨水管の復旧に20億円を充てています。

今回の予算案は、2月19日に開会する県議会2月定例会に提出されます。埼玉県の財政運営とインフラ整備の行方に注目が集まっています。

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