大阪府議会(定数79)は20日、新たな議長と副議長を選出する臨時会本会議を開催した。議長には大阪維新の会の西野弘一氏(東大阪市、当選6回)、副議長には同会派の中野稔子氏(堺市東区・美原区、当選4回)がそれぞれ選ばれた。いずれの役職も他会派からの立候補はなく、大阪維新の会が正副議長を独占する形となった。
従来、大阪府議会では第2会派である公明党(14人)から副議長を選出するのが慣例であった。しかし、2025年に続き、議会の過半数を占める大阪維新の会が副議長ポストも独占した。維新が正副議長を独占するのは、議会運営の混乱から他会派が副議長を辞退したケースを除けば、2度目の出来事である。
維新の説明と他会派の反応
維新府議団の和田賢治幹事長は記者団に対し、正副議長を独占した理由について「(大阪)都構想の議論を維新会派で一致結束して進めたいという思いだ」と説明した。議会運営に関しては「丁寧な説明と議論を進めていけばよい」と述べ、協力的な姿勢を示した。
一方、公明府議団の藤村昌隆幹事長は、非公開で行われた他会派との会合の内容を記者団に明かした。公明党は団として副議長への立候補の意思を示したが、過半数を占める維新が譲らなかったため、立候補を断念したという。藤村幹事長は「首長は維新の代表であり、府議会として二元代表制が機能しているのか、極めて疑問に思う」と苦言を呈した。
吉村知事のコメント
吉村洋文知事(大阪維新の会代表)は記者団に対し、「議会は議会の判断であり、議長選挙については一切タッチしない」と述べ、自身の関与を否定した。この発言は、知事と議会の距離を強調するものとなった。
今回の正副議長独占は、大阪都構想の実現に向けた維新の結束を強める意図があるとみられる。一方で、他会派からは議会のチェック機能や多様性が損なわれるとの懸念も出ている。



