不破哲三前議長の党葬に約900人が参列 志位議長が「大きな視野」を称賛
昨年12月に95歳で死去した日本共産党の前議長、不破哲三(本名・上田建二郎)氏の党葬が2026年3月25日、東京都内で営まれ、約900人が参列した。葬儀委員長を務めた同党の志位和夫議長は弔辞で、不破氏の功績をたたえ、「指導者として理論的にも政治的にも大変大きな仕事をされてきた。日本社会の発展、人類社会の発展・幸福という大きな視野が常にあった」と深くしのんだ。
赤い党旗に囲まれた祭壇 森衆院議長らも弔意
会場の祭壇には不破氏の遺影が掲げられ、その両脇には赤い党旗が5本ずつ立てられ、荘厳な雰囲気に包まれた。森英介衆院議長が弔詞を読み上げたほか、中道改革連合の小川淳也代表、鳩山由紀夫元首相ら各界の関係者も参列し、哀悼の意を表した。
40歳で書記局長に抜擢 党の理論的支柱として「柔軟路線」を主導
不破氏は40歳の若さで党書記局長に抜擢され、その後、党委員長や議長を歴任。2004年には党綱領の全面改定を主導し、天皇制や自衛隊を容認する「柔軟路線」への転換を図り、長年にわたり党の理論面での支柱として活躍した。その政治的軌跡は、日本共産党の現代史において重要な役割を果たした。
長女が語る最期の言葉 「人類の幸福のために働きたい」
遺族を代表してあいさつした長女の上田千加子氏は、不破氏が亡くなる数日前に語った言葉を紹介。「僕はもう体力はないけれど、頭を使って人類が幸福になるための仕事をする。そのために働きたい」と述べていたという。この発言は、不破氏が最期まで社会貢献への情熱を抱き続けていたことを示すエピソードとして、参列者の胸を打った。
党葬は約2時間にわたって行われ、参列者らは不破氏の遺影に向かい、静かに手を合わせる姿が見られた。日本共産党関係者によれば、不破氏の死は党内外に大きな衝撃を与え、その理論的遺産が今後も議論される見込みだという。



