高市早苗首相は、6月15日から17日にフランスで開催される先進7カ国首脳会議(G7サミット)への出席を前に、外交ラッシュを迎えている。フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領による国賓来日を皮切りに、太平洋島嶼国や東南アジアの首脳との会談も模索している。サミット直前には英国とイタリアを訪問する方向で調整を進めており、安全保障分野や中東情勢を踏まえたエネルギーの安定供給に関して連携強化を図る狙いがある。
「責任ある日本外交」を掲げる首相
高市首相は今月16日、自身のX(旧ツイッター)に「高市内閣では、平和と繁栄を創る『責任ある日本外交』を展開していく」と投稿し、大型連休中に海外出張した閣僚らから報告を受けたことを明らかにした。その上で、さらなる外交攻勢に意欲を示した。
エネルギー危機への対応が焦点
特に注力しているのが、原油輸送の要衝であるホルムズ海峡がイランによって事実上封鎖されたことに伴うエネルギー危機への対応である。19日に行われた日韓首脳会談では、原油や石油製品などの相互融通に関して協力強化を確認した。
26日から29日の日程で来日するマルコス大統領との間でも、両国が原油輸入の大半を中東に依存している現状を踏まえ、エネルギーの安定的な確保に向けた連携を推進する方針だ。
今後の外交日程
- 5月26~29日:フィリピン・マルコス大統領が国賓来日
- 6月上旬:太平洋島嶼国や東南アジア首脳との会談を調整
- 6月13~14日:英国訪問を調整
- 6月14~15日:イタリア訪問を調整
- 6月15~17日:フランスでG7サミット開催
首相はこれらの外交日程を通じて、安全保障やエネルギー分野での連携を一層強化し、国際社会における日本の役割を明確に打ち出す考えだ。



