高市早苗首相が、6月15日から17日にフランスで開催される先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席する前に、英国とイタリアを訪問する方向で調整していることが、複数の日本政府関係者への取材で明らかになった。首相はキア・スターマー英首相およびイタリアのジョルジャ・メローニ首相と個別に会談し、安全保障や経済分野での協力関係を確認する見通しだ。また、中東情勢の早期沈静化に向けた連携についても話し合われるとみられる。
相互訪問で関係強化
スターマー首相とメローニ首相は、それぞれ2026年1月に来日した際、高市首相と会談しており、その際に日本側を自国に招待していた。首脳が短期間のうちに相互訪問を行うことで、緊密な二国間関係を国際社会にアピールする狙いがある。日本政府は、G7サミット前のこうした一連の外遊を通じて、主要先進国との結束をさらに強固なものにしたい考えだ。
協議の主な議題
会談では、ウクライナ情勢やインド太平洋地域の安全保障、経済安全保障の強化などが主要議題となる見込み。特に、英国とは自由貿易協定の進捗状況や、防衛装備品の共同開発についても議論が行われる可能性がある。イタリアとは、アフリカや中東における協力のほか、気候変動対策での連携も話し合われるとみられる。
中東情勢に関しては、イスラエルとパレスチナの緊張緩和に向けた取り組みで、G7としての共同メッセージを発信するための調整が進められる。首相は、各国首脳との直接対話を通じて、日本の立場を明確にし、国際社会での役割を強化する方針だ。



