小泉進次郎防衛相は23日、航空自衛隊千歳基地(北海道千歳市)で、領空侵犯の恐れがあるロシアなどの外国機に対する緊急発進(スクランブル)の演習を視察した。視察後、記者団に対し「ロシアの軍事動向は中国との戦略的な連携と相まって、防衛上の強い懸念だ」と述べ、深刻な認識を示した。
ロシア軍機のスクランブル回数が200回超に
小泉防衛相は、昨年12月に中国とロシアの爆撃機が日本周辺を共同飛行した事例を挙げ、2025年度のロシア軍機に対するスクランブル回数が200回を超えたと説明。その上で「北方領土を含む極東地域で、ロシアは活発な軍事活動を継続している」と指摘し、日本北部の防衛の重要性を改めて強調した。
演習視察の背景と意義
今回の視察は、ロシアの軍事活動が活発化する中で、即応態勢の強化が求められていることを背景に行われた。小泉防衛相は、実際のスクランブル訓練を視察することで、現場の状況を直接確認し、隊員の士気を高める狙いがあったとみられる。また、中国とロシアの連携強化が日本の安全保障に与える影響について、より具体的な対策を検討する必要性を訴えた。
防衛省は今後、北方地域での警戒監視を一層強化するとともに、日米同盟の枠組みを通じた抑止力向上に努める方針だ。



