ベセント米財務長官は19日、フランス・パリで開催された先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議の機会を捉え、日銀の植田和男総裁と個別に会談したことを自身のX(旧ツイッター)への投稿で公表した。会談では「日本の強靱な経済と市場見通しについて議論した」と説明している。
植田総裁の金融政策への信頼表明
ベセント氏は投稿の中で、「植田氏が日本の金融政策を的確に導くと確信している」と述べ、日本銀行の政策運営に対する強い信頼感を示した。また、日本経済のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は強固であると評価し、「過度な為替変動は望ましくない」との見解を表明した。これは、足元で進行する円安ドル高の傾向を意識した発言とみられる。
訪日時は見送られた会談
ベセント氏は今月11日から13日まで日本を訪問していたが、その際には植田総裁との会談は実現しなかった。今回、G7の場でようやく対面での意見交換が行われた形となる。
会談では、日本経済の現状や今後の見通しに加え、国際的な金融市場の動向についても意見が交わされた可能性が高い。為替市場では、最近の円安進行が輸入物価の上昇を通じて日本経済に影響を及ぼす懸念がある一方、輸出企業の業績を押し上げる効果も指摘されている。
両氏の会談は、G7財務相・中央銀行総裁会議の合間に行われ、今後の国際政策協調の方向性を探る上でも重要な機会となった。



