与野党合意なき予算審議 坂本委員長の職権行使に野党が猛反発
衆院予算委員会は2026年3月12日、高市早苗首相らが出席する集中審議を開いた。焦点となったのは、2026年度当初予算案の審議日程をめぐる与野党の対立である。与野党の合意が得られない状況が続く中、坂本哲志委員長(自民党)が職権で日程を決定する状態が継続しており、野党側からは強い批判の声が上がっている。
「なぜ職権で決めるのか」階猛幹事長が坂本委員長に詰め寄る
審議では、中道改革連合の階猛幹事長が坂本委員長に厳しく質問を投げかけた。階氏は「釈迦に説法だが、委員長は中立公平な委員会運営を行う必要がある」と指摘し、自身が委員長を務めた法務委員会の経験を引き合いに出した。
階氏は「選択的夫婦別姓や再審法改正など、我々野党が推進したい政策があった。しかし、私は多数の力で審議日程を職権で決めたことは一度もない」と述べ、坂本委員長に対し「なぜ職権で決めるのか」と説明を強く求めた。この発言は、与党が数の力を背景に審議を強行する姿勢に対する痛烈な批判として受け止められた。
野党結束「民主政治の破壊」と非難 与党は強硬姿勢を維持
坂本委員長はこれに対し、「与野党の合意がなかなか得られない状況が続いている」と述べるにとどまり、具体的な説明は避けた模様だ。予算審議では、坂本委員長が3日連続で職権行使を行ったと報じられており、野党側は結束して「民主政治の破壊」と非難を強めている。
一方、与党側は予算案を13日に衆院通過させる方針を固めており、官邸幹部は「絶対に採決する」と強硬な姿勢を示している。このような与野党の対立は、予算審議の正常な進行を阻害する要因として懸念が広がっている。
高市首相の対応と今後の見通し
審議に出席した高市早苗首相は、与党の姿勢を支持する発言を行ったとみられるが、詳細なコメントは明らかにされていない。政治評論家の間では、与党が数の優位を背景に審議を急ぐ背景には、政権運営の安定性を優先する思惑があると分析されている。
しかし、野党側は民主的な手続きの軽視を問題視しており、今後の審議ではさらなる紛糾が予想される。予算案の成立に向けた与野党の駆け引きは、国会運営全体の在り方にも影響を及ぼす可能性が指摘されている。
今回の事態は、国会における与野党の対立構造が深まっていることを浮き彫りにした。民主的な議論と合意形成の重要性が改めて問われる中、今後の政治プロセスへの影響が注目される。



