国民・榛葉氏「乱暴審議で賛成できぬのは不幸」 予算成立に党内事情がにじむ
榛葉氏「乱暴審議で賛成できぬのは不幸」 予算に党内事情

予算成立へ自民が国民民主に協力要請も、榛葉氏は「乱暴な審議」を批判

高市早苗首相(自民党総裁)が主張する2026年度予算案の今年度内成立をめぐり、自民党の鈴木俊一幹事長は2026年3月10日、国民民主党の榛葉賀津也幹事長と国会内で会談し、協力を求めた。しかし、榛葉氏は丁寧な予算審議や暫定予算の編成を強く求め、与党が目指す3月13日の当初予算案の衆院通過に応じるのは困難との考えを明確に伝えた。これにより、自民党が図る一部野党の取り込みはこの日は不発に終わった。

「審議の乱暴さで賛成できないのは不幸」と榛葉氏が指摘

首相が衆院を解散する前の昨年12月、自民党と国民民主党は「2026年度予算について年度内の早期に成立させる」との合意をいったん結んでいた。こうした経緯を踏まえ、鈴木氏は榛葉氏に改めて協力を要請した。これに対し、榛葉氏は「高市氏の外交・安全保障や物価高対策には協力しようと思っている仲間が、審議の乱暴さで賛成できないというのは不幸だ」と指摘し、丁寧な予算審議の実施を強く求めたという。

榛葉氏は会談後、記者団に対し、13日の衆院通過について「今のままだと協力することは難しい」と強調した。さらに、「猛スピードで進入しても、参院では自民党と日本維新の会を足しても過半数はない。どうあがいても年度内成立は難しい」と語り、与党側の戦略に疑問を投げかけた。一方で、「どういう対応ができるか、我が党で前向きに議論したい」と述べ、今後も自民党側と協議を続ける考えを示し、完全な拒絶ではなく、条件付きでの協力の可能性を残した。

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与党の強引な審議進捗に野党内で不満がくすぶる

この会談は、高市首相が予算案の早期成立を強く推進する中で行われた。与党側は「13日ありき」の姿勢を崩さず、審議を急ピッチで進めているが、野党側からは「立法府の自殺行為」といった批判の声が上がっている。国民民主党内では、外交政策などでは協力できる部分もあるものの、審議プロセスへの不満が大きく、党内事情がにじみ出る形となった。

榛葉氏の発言は、単なる政権批判ではなく、民主的な手続きを重視する立場から、与党の手法に警鐘を鳴らすものだ。今後、自民党がどのように対応し、予算成立への道筋を描くかが焦点となる。野党各党の結束や調整も含め、国会情勢は予断を許さない状況が続きそうだ。

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