与党の国会運営に「悪しき前例」と懸念の声
国民民主党の川合孝典参院幹事長は2026年3月9日、新年度当初予算案の審議をめぐり、与党が13日の衆議院通過を目指していることについて強い懸念を表明しました。川合氏は記者会見で「審議時間が十分ではないと思う」と指摘し、与党主導の国会運営を厳しく批判する発言を行いました。
「選挙に勝てば何でもできる」という姿勢に警鐘
川合氏は具体的に「選挙に勝てば何でもできるという悪しき前例を作ることになる」と述べ、与党の姿勢が民主主義の基本原則を損なう可能性があると警告しました。この発言は、与党が多数派を背景に審議日程を強行する動きに対して、野党側が強い危機感を抱いていることを浮き彫りにしています。
国民民主党の幹部として国会運営の実務に携わる川合氏の指摘は、単なる政権批判を超えて、立法府としての国会の機能が適切に維持されるかどうかという根本的な問題提起を含んでいます。与党と野党の間で予算審議をめぐる対立が深まる中、国会の審議プロセスそのものが政治的な争点となっている状況が鮮明になりました。
国会機能の維持が焦点に
川合氏は会見で「国会の機能」について言及し、十分な審議時間の確保が立法府の責務であることを強調しました。新年度予算案は国の財政運営の基本となる重要法案であり、その審議過程が拙速に進められることへの懸念が野党各党から相次いでいます。
与党側は年度内の予算成立を目指して審議日程を設定していますが、野党側はこれに対し「民主的政治プロセスの軽視」として反発を強めています。川合氏の発言は、こうした野党側の共通認識を代表するものとして位置づけられ、今後の国会運営をめぐる与野党の攻防がさらに激化する可能性を示唆しています。
政治学者の間からも「立法府としてのチェック機能が十分に働かなくなる危険性」を指摘する声が上がっており、与党の国会運営手法が日本の議会民主主義に与える影響について、幅広い議論が求められる状況が生まれています。



