皇族数確保策、女性皇族残留と養子案は「妥当」 衆参正副議長原案
皇族数確保策、女性皇族残留と養子案は「妥当」 衆参正副議長原案

安定的な皇位継承をめぐり、衆参両院の正副議長による取りまとめ原案の概要が明らかになった。政府の有識者会議が提示した二つの案、すなわち女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する案と、旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える案について、「基本的に妥当」と明記されている。この原案は、正副議長四人による調整を経て、各党派に示される予定だ。

二つの案の概要と課題

本件に関わる複数の関係者によると、意見が分かれている第一の案に伴う「配偶者や子どもに皇族の身分を与えるか否か」については、結論を明記せず、今後の検討を法案の付則や付帯決議に委ねる方針とされた。

将来の女系天皇につながる可能性があるとして、配偶者や子どもを皇族とすることに慎重な自民党内などからは異論が出ている。しかし、衆院野党第一党である中道改革連合の意見を踏まえ、幅広い合意を目指すべきとの判断が働いたとみられる。

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養子案の詳細

第二の案については、自民党と日本維新の会が「第一優先」の案と位置づけている。一方で、参院野党第一党の立憲民主党などが難色を示すなど、各党派の間でなお隔たりがある。このため、必要に応じて「一定年数ごと」に見直す規定を盛り込んだ。さらに、養子となる男子の年齢制限や皇位継承権を与えないなど、慎重な制度設計を政府に求めている。

今後の議論の方向性

これまでの各党派による協議では、皇位継承のあり方は論点とせず、喫緊の課題である皇族数の確保に焦点が当てられている。このため、悠仁さま以降の安定的な皇位継承策を引き続き議論することも明記される方向だ。

取りまとめ原案をめぐっては、代表者協議を取り仕切る森英介衆院議長(自民)が二十七日に、衆院の石井啓一副議長(中道)、参院の関口昌一議長(自民)、福山哲郎副議長(立憲)と非公開の協議を行い、提示したという。来週前半にも再び四者で協議するが、異論が出た場合には調整が難航し、原案の一部修正もあり得る。

衆参の正副議長は、六月にも各党派による協議で原案を示し、政府に提出する「立法府の総意」を正式に取りまとめる考えだ。

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原案の主なポイント

  • 女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ案
    • 基本的に妥当
    • 現在の女性皇族の身分保持は選択制
    • 配偶者や子どもに皇族身分を付与するかは結論を示さず
  • 旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える案
    • 基本的に妥当
    • 必要に応じて「一定年数ごと」に見直し
    • 養子の対象、受け入れる皇族の対象などの制度設計を慎重に行う
  • 安定的な皇位継承策は引き続き議論