鳥取県議会、平井知事の「おばさん」発言を議事録から削除
鳥取県の平井伸治知事が県議会本会議で行った「おばさん」との発言が、小池百合子東京都知事を指すと誤解される可能性があった問題で、鳥取県議会は3月25日、議事録から該当部分を削除することを正式に決定しました。
平井知事が自ら削除を依頼
この削除は、平井知事自身が3月24日に議長に対して申し出たものです。平井知事は「不十分な表現によって議会に混乱を招いた」として、議事録の修正を要請していました。
25日に開催された議会運営委員会では、「おばさん」という言葉を含む答弁部分の削除が報告され、委員会として了承されました。
「特定個人を指していない」と釈明
報道陣の取材に対し、平井知事は削除を申し出た理由について詳細に説明しました。
「特定の個人を指して発言したわけではありません」と釈明した上で、「謙虚に胸に手を当てて考え直しました。もし誤解される方がいらっしゃっても、その方を責めるわけにはいきません」と述べています。
発言の経緯と小池都知事の反応
問題の発端は、3月18日の鳥取県議会本会議でのことです。少子化対策に関する質問に対し、平井知事は「東京ならすぐにやるおばさんがいらっしゃるかも」と答弁しました。
この発言は、小池百合子東京都知事を暗示しているのではないかと受け取られる可能性がありました。実際、小池都知事は翌19日の記者会見で、「よく注意したほうがよろしいのでは」と苦言を呈しています。
差別発言とは認定せず
ただし、鳥取県議会は今回の「おばさん」発言について、差別発言に該当するとの認定は行いませんでした。議会としての判断は、表現が不適切であったという点に留まっています。
この問題は、地方自治体の首長間の関係性や、公の場での発言の適切さについて改めて考える機会を提供しています。特に少子化対策という重要な政策課題を議論する場での発言であっただけに、その影響は小さくありません。
平井知事は今後、より慎重な言葉遣いを心がける姿勢を示しており、県議会も議事録の管理について一層の注意を払うことになりそうです。



