自民党の簗和生農林水産相が、選挙で首長が自身を支持しなかった自治体の道路予算を「カットした」と発言し、その後撤回した問題で、栃木県那須烏山市は「静かに見守って」とホームページなどで呼びかけている。全国から激励や発言への批判が寄せられ、対応に追われて市の業務に支障が出ているためだ。
「お願い」を市長名で発信
市は「全国の皆様への市長からのお願い」との呼びかけを6日に発信。川俣純子市長名で「全国各地から『励ましの言葉』をはじめ、『お叱りの言葉』や『ご質問』等のお電話等が殺到し、日常業務に支障を来しております」とし、「職員が市民サービスの提供を滞りなく行えるよう、静かに見守っていただけたら有難(ありがた)いと存じます」と理解を求めている。
市は、問題が週刊誌で報道された9月30日に対応窓口を市総合政策課に一本化した。だが、簗氏や予算を配分した国土交通省の記者会見などを受け、市への激励、発言への批判、質問などが市外、県外から相次ぎ、終日対応に追われることもあった。
電話やメールが殺到し業務に支障
市によると、簗氏が発言を撤回した翌日の6日午前は30~40件、昼休み中も10件ほどの電話やメールを受けた。約1時間続く電話もあり、資料を読めなかったり、会議を欠席したりと業務に支障が出ていた。
このため、市は6日午後3時すぎ、ホームページと公式LINEで「静観」のお願いを発信。同日午後と翌7日午前は10件ほどに減った。
市は9月にカスタマーハラスメント対応マニュアルを作ったが、「長い電話も最後は市を励ます意見が多く、聞き取るしかない」と担当者。「応援の気持ちはありがたいが、まずは静かに見守ってほしい」と話している。