茨城・つくばのH2ロケット模型がエメラルドグリーンに輝く 開館40年記念で特別ライトアップ
H2ロケット模型がエメラルドグリーンに輝く 開館40年記念

つくばのシンボルが新たな輝き エメラルドグリーンに染まるH2ロケット模型

茨城県つくば市の科学館「つくばエキスポセンター」に設置されている実物大H2ロケット模型が、見事な塗り直しを終え、街のランドマークとしての存在感をさらに高めている。特に注目されるのは、同センターの開館40周年を記念した特別なライトアップだ。通常は白色で照らされるこの巨大模型が、現在はエメラルドグリーンの幻想的な光に包まれ、夜のつくばの空を彩っている。

10年ぶりの全面塗装 現役当時の姿を忠実に再現

高さ約50メートル、直径約4メートルという巨大な模型は、約10年ごとに塗り直しが行われており、前回は2014年だった。今回の塗装工事は昨年11月に着手され、今年3月25日に無事完了。本物のH2ロケットと同様の白とオレンジ色の塗装が施され、機体に記された「NIPPON」や「NASDA(宇宙開発事業団)」の文字も鮮明に蘇った。

センターの中原徹館長は「新品のように生まれ変わったロケットを、ぜひ多くの方に見に来ていただきたい」と来館を呼びかけている。塗り直しにかかった費用や使用した塗料の量については非公表とされているが、この巨大模型が強風にも倒れない理由として「地下深くまで支柱が埋め込まれているから」と関係者は説明する。

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国際的な反響も 訪れた外国人も感動

塗り直しを終えたばかりのロケット模型を見上げていたのは、市内で働く外国語指導助手(ALT)の上田健さん(49)と、米ニューヨーク州出身のホッパー・ブレンダンさん(42)。二人は「壮大な夢を感じさせる存在だ。時間が経つことでさらに味わい深くなるのではないか」と感慨深げに語った。

つくばエキスポセンターは原則月曜日が休館日だが、4月6日と5月4日は開館し、代わりに4月8日と5月7日が休館となる。特別ライトアップは日没から午後9時まで実施されており、エメラルドグリーンの輝きは4月中続く予定だ。

駅構内にも宇宙の息吹 TXつくば駅で宇宙服展示

つくばの宇宙関連施設の話題はこれだけではない。つくばエクスプレス(TX)つくば駅の改札口横では、宇宙飛行士の船外活動用ユニット(宇宙服)の模型を展示したフォトスポットが設置され、利用者の注目を集めている。これはTXを運営する首都圏新都市鉄道が県科学技術振興財団と連携し、地元の研究機関を紹介する企画の第3弾として実施されているもので、4月20日まで続けられる。

展示には、つくば市に筑波宇宙センターを構える宇宙航空研究開発機構(JAXA)が協力。高さ1.9メートルの宇宙服模型は、イベントなどでの撮影用に制作されたもので、船外活動中に自身の装備を鏡で確認するための左右反転した文字まで忠実に再現されている。背景には宇宙空間での船外活動の様子が表現され、宇宙服の機能や国際宇宙ステーション(ISS)実験棟「きぼう」についての解説パネルも設置されている。

「つくばらしさ」を駅で体感 科学の街の魅力発信

この展示のテーマは、TXの「駅機能のあり方勉強会」が提唱した「つくばらしさを感じられる駅」というコンセプトに基づいている。財団が地元の研究機関と調整し、昨年11月以降、高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)と農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)がそれぞれの研究装置や成果を披露してきた経緯がある。

駅を利用する多くの人は足早に通り過ぎるが、中にはスマートフォンを手に写真を撮ろうとする人も。TXの広報担当者は「改札口の通行の妨げにならないよう小規模な展示ですが、今後も内容を変えながら継続していくのでお楽しみに」と話している。

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つくばエキスポセンターのH2ロケット模型とTXつくば駅の宇宙服展示は、科学技術の街・つくばの魅力を多角的に伝える取り組みとして、地域住民や訪れる人々に新たな発見と感動を提供し続けている。